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山羊座冥王星時代と共に社会人になった人間の話

こんにちは、是我それです。
現在、会社を辞める方向に向かって
日々過ごしています。
私はここ数年ホロスコープを読むという
趣味ができたため、
興味本位で自分が入社した頃って
どんなチャートだったんだろう?
と思い調べてみました。

2008年3月21日入社

あぁ、冥王星山羊座1度・・・!
なるほど私は山羊座の冥王星と共に
社会人生活を走ってきたんだなぁと思いました。

そんなわけで、
ザッと自分の2008年〜2023年現在を
振り返りながら
山羊座冥王星時代で
何を学び何を思ったかについて
まとめておこうと思ったわけです。
山羊座冥王星時代に、
一般的な会社員が経験したことのレポートです。


就活のはなし(2007年)

私の就活はパッションによるパワープレイ
乗り越えたと言っても過言ではありません。
というのも私は普通の大学に
通っていたのですが、それにも関わらず
デザイン職に就きたかったからです。
いや、正直に言うと「ものづくり」以外の
仕事をしたくないという
ネガティブな動機が強かったです。
美大や専門学校に通ってることが
応募条件というケースが多い中、
そういった条件が無く
勤務地も希望通りだったのが今の会社でした。
なので当時の私は「絶対に狙い撃つ!!!!!」というパッションによって
見事狙い撃ちに成功し、
デザインスキルも無いくせに
デザイン職に就くことができたのです。

パッションによる狙い撃ちってなんだよ
って感じですが、具体的に言いますと
「デザインスキル0ですが
御社で頑張りたい過ぎて、この期間で
独学でこんだけ出来るようになりました!!」

みたいな熱烈ラブレターな
ポートフォリオを作ったんです。
スキル持ってるライバルと比べて
上手さで敵うわけなかったので。
後で先輩にいじられて若干照れましたが
戦略として間違ってなかったと思います。

会社員生活の初期(2008年〜2010年頃)

そんなパッション就活をしたくせに、
最初は会社員生活が嫌で嫌で仕方なかったです。
大学生生活からのギャップがしんどかったし、
自分というキャラを分かってもらう初期段階は
悔しい場面がかなり多かったです。
またデザインの下地が無いという理由で
新入社員数名の中で私だけ
動作が重たい古いMacが支給されたりと
色々な厳しさはあったなぁと思います。
(意地悪ではなくその時のMacの台数の
事情でやむを得ずそうなりました。)
実際に周りより作業がおぼつかないので
会社の判断はそれで正しいものでした。

ですがこんな性格をしておりますので
「よし。あの煙草休憩ばっか行ってる先輩を、
このMacでまず倒す」

という目標を立てました。
おそらく1年くらい?で
その目標は達成できましたし、
動作の重たいPCというハンデを
最初に負ったことによって
「無駄な操作is相当な痛手」
ということが骨身に染み、
そのおかげでミスなく正確に速く!
という所作が身についたと思います。
そのこと自体はきちんと
評価してもらえてたと思います。

悔しさ故に上に登っていくんだ!
という野心を持ち、
それがある程度達成された初期でした。
そういえばこの頃は残業がだいたい
毎日23時くらいまであってしんどかったなぁ。

会社員生活の中期(2010年頃〜2017年頃)

仕事に追いついていくだけで
必死だった時期は過ぎ去り、
「このままでいいんだろうか?」
「ずっとこの仕事なんだろうか?」

みたいなことを考える時期に突入します。
そんな風に心がうごめく中、
結婚出産イベントが発生。
産休・育休制度の恩恵に
あやかることができました。

育児休業給付金をいただきながら
子が1歳になるまで
一緒に過ごせたことはありがたかったです。
また育休後、復帰してからは
18時の定時終わりにしてもらえました。
元々残業が多かったので
このことには感謝感謝でした。

またこの頃から絵や漫画を描いては
ネット上にアップするといった
表現活動も始めていました。
育児に終われるようになり、
思ったより大人って
時間の確保が難しいんだなと感じ
「このまま何もせずに死ぬかもしれない」という
極端な恐怖に見舞われたからです。

もしもずっと23時まで残業
という生活だったなら、
体力&気力的に絵を描いて過ごすなんてことは
無理だったと思います。
「このままでいいんだろうか?」
という気持ちも相まって
絵が上手になりたくて仕方なかった時期でした。

子が小学校に上がってからは
時間の調整が本当に大変で、
旦那には相当な負担をかけました。
小一の壁ってやつです。
(コレほんま何とかならんのかね?
と2023年現在も思ってます。)
本当の希望は時短勤務や
時間をズラしての17時まで勤務でしたが、
それは会社的に難しいことだったらしく
叶いませんでした。

そんな中、
一時期利用していた学童学校のこと、
定時までに仕事を終えるプレッシャー
そして絵を描きたいという強い欲求などから
ある日突然頭がパァアアアアン!となり
「私は閉店しました」状態になりました。
いわゆる鬱診断を受け
しばらく会社を休むことになりました。

今になって思えば、
「先輩を倒す」などという悔しさから
必死で磨いてきた
「正確で速い」という武器を頼りにすることが
限界になってた
んだと思います。
また18時で周囲より
早く退社させてもらうことへの罪悪感から、
意識的にたくさんの仕事を詰め込んで処理し
「定時までだけどちゃんと出来てるでしょ?
ちゃんと仕事捌いてるでしょ?」って
証明したかったんだと思います。

でも頭パァアアアアン!の一件で、
自分はそんなに高性能じゃない
ってことがしっかり分かったし、
高性能な自分をやることは
シンドイ
んやなって分かりました。

会社員生活の後期(2017年頃〜2021年頃)

休職期間に心を整え直したり、
自分という生き物について
理解し直した上で職場に復帰しました。
ちゃんと自分の希望を
職場に伝える努力をしました。

  • こういう状況になるとパンクするのでペースは調節します

  • 本当はイラストの仕事をやっていきたいので機会があればやりたい

などを伝え、
職場の人はそれを理解してくれました。
おかげさまで症状が再発することもなく
今日まで働けています。

私は自分が心を病んだこともあり
・適材適所
・その人に合った働き方
・個性を生かした組織づくり

というものに
興味がかなり向くようになりました。
無理なく、長く、活躍できること。
これが本当に大事だと思うようになっていたため
「なんとかして私というものと、
組織の方向性を統一して
豊かな道に繋がれないか?」

などという夢想をしていました。
平社員なのに希望と野心だけは一丁前でした。

こんな事をしてみたらどうか?という
提案はたくさんしましたし、
具体的なアクションを起こす場面もありました。
ですが、ほぼ全て空回りに終わりましたし
何より周りの雰囲気や
日々のタスクの方に流されて
理想の未来へのパッションを
燃やし続けることは出来ず、
毎回途中で火が消える・・・みたいな
半端なことしかできませんでした。

そして終わりに向かう

さて、私という一個人の視点では
今までに語っていたようなヒューマンドラマが
繰り広げられていた訳ですが、
それとは別に組織的な事も
色々と進行していき・・・

具体的な話は言えませんが、
今の私が痛感してるのは
「意思決定権が遠くにあることが本当に嫌だ」
ということです。

というか会社に所属してから現在まで、
意思決定権が遠くにあったのは
ずっと変わらないことで、
それが今になってハッキリと「嫌なことだ」と
分かった
という感じでした。

一方ここまでダラダラ書いてきたように、
いっぱいありがたいこともありました。

組織に所属することの恩恵と、
組織に所属することのリスク

その両方を「俺は理解した・・・」状態が
今という感じなのです。

依存に気付き、ちゃんと絶望できた

私にとっての山羊座冥王星時代って
なんだったんだろう?と振り返ると
やっぱり「組織と私」だったなぁって思います。

働いているという事実だけで
「私は自立している」などと思っていましたが
今となっては全然そんな事無いなと思います。
組織に依存してたんだな〜って痛感中です。
産休・育休・休職の手続きを
してくれてたのは誰なのか、
自分が作ったものを最後まで責任もって
扱ってくれていたのは誰なのか、
自分が休んでも回るように
リカバーしてくれてたのは誰なのか、
そんなことを考えるここ数年でした。

また同時に
きちんと絶望できたことが良かったです。
何に絶望したかって、
ここでどんだけ頑張っても私の給料上がりそうにないな〜ってこととか、
自分の中で頑張ったアレやコレやは会社から見たらどうでも良いことで、
私はただ安くてそこそこ使える動力でしかないということ。
私がここに居ても豊かさに繋がらない
=私も周りも豊かになれない

ってことがいい加減分かりました。
いや、もっと早よ分かれよ!って感じなのですが。

色々文句言いましたが、
結局こういう会社に対する文句って
そのまま自分の内面でも
同じことが起こってたような気もするのです。
腹の底からやりたいことと
実際の意思決定の乖離だとか、
結局は「お金」中心になってしまう
マインドだとか、
いつまでたっても理想の「いつか」が
来ない構造だとか。

よく現実は内面の投影って話がありますよね。
あれが本当かどうかは正直わからないです、
証明もできないですし。
でも現実を鏡だとして
自分の内面をチェックすると、
本当にこんな感じで
相似になっていたりしました。
まずはこの内面を変えていってあげたいな。

中途半端に向いてる仕事で、
中途半端に満たされるから
踏ん切りがつけられなかったです。
何より人には恵まれていました。
あんな風に突然休職したのに
温かく迎えてくれて、
私という人間の個性を理解してくれる
人たちだったので「この人たちと」という形を
夢想をしてしまった。

来た仕事をこなしているだけで
一丁前と思ったのが大きな間違いでした。
今後、フリーでやっていくのか
就職するかは未定ですがどっちみち
自分で仕事を獲得する挑戦をしないことには
方向性も決められないなと
考えているところです。
自分で獲得できるならその道を行けばいいし、
それが無理ならその部分をやはり何らかの形で
誰かにカバーしてもらうしかない。
できることなら
自分の表現欲求を存分に叶えられる、
そんな時間を確保できる

ワークライフバランスにしたいです。

そんなこんなで
もうすぐ山羊座冥王星時代が終わりますね。
冥王星水瓶座時代、
私は打ちのめされてるかもしれませんが
それはそれで喜劇として
やっていけたらいいなぁと思ってます。

この会社員というロールプレイが
平和に終幕することを祈ります。


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