【単語暗記】やりがちだけど実はやってはいけないこと4選
韓国語を学ぶうえで、単語の暗記は超重要事項。単語を覚えなくして語学力向上は望めません。それにも関わらず、単語の暗記に苦労されている学習者の方は多いのではないでしょうか?
私も単語の暗記に苦労してる学習者の一人でした。韓国語に限らず、暗記自体が大の苦手で、それは今も変わりません。そんな私は、今ではたくさんの単語を覚え、韓国企業に採用されるレベルまで語学力を引き上げることができました。
暗記が苦手な私が、なぜたくさんの単語を覚えることが出来たのか?実は、それにはちょっとした工夫があるんです✌️
というわけで、今回は「してはいけないこと」に絞って私なりの単語暗記のコツをお教えします♩
①覚えられない単語に時間をかけること
これ、やりがち!!私も昔は覚えられない単語に多くの時間を費やしてきました。だけどこれからは絶対にやらないで!
なぜなら、出会った回数が多い単語ほど記憶に刻み込まれていくから(※筆者調べ)。1回に時間をかけて覚えた単語よりも、何度も見たことのある単語の方が、頭に残りやすい。この脳みその性質に気づいてからは、暗記に苦しむのは辞めました。
例えば、1日5分、10日かけて50個の単語を覚えるとしましょう。
この場合、5分で10個の単語を徹底的に覚え、それを10日続けて50個覚えるよりも、5分で50個の単語をざっと読んで、それを10日間繰り返した方が圧倒的に覚えられます。
1日目に覚えた単語、10日後にはきっと忘れてるでしょうし(笑)、覚えようと思って気合入れると息苦しくて続きません。単語の暗記は終わりのない長い道のり。ゆる〜〜くいきましょう。覚えようとせず、触れる感覚でOKです。
単語の暗記において重要なのは、質より量!何度も触れることが大切です。覚えられないからと意地になって、1つの単語に時間をかけるのは今日で終わりにしましょう。「1つ1つ徹底的に覚える」のではなく「たくさんの単語に触れる」気持ちで、リズムよくどんどん進めましょう。回数を重ねれば、いつか絶対に覚えられるから大丈夫です。
②単語と意味だけで覚えること
これはどういうことかというと、単語と意味を対応させ、それだけで覚えていくことを指します。「가다=行く」「먹다=食べる」…のような覚え方ですね。限りなくシンプルな単語カードが一番わかりやすいダメな例です。特に名詞以外の単語で、これをやってはいけません。
やりがちな暗記方法なだけに、何がダメなの?と言われそうですが、それには明確な理由があります。
単語は、単語単体で使う場面が極めて少ないからです。
例えば【먹다】(食べる)。試験・ドラマ・日常会話、様々な場面を想定すると【먹다】だけが単体で登場することは極めて稀です。ほとんどの場合、【밥을 먹어요.】(ご飯を食べます)、【잘 먹겠습니다.】(よく食べます=いただきます)などなど、文章の中に【먹다】が入った形でみなさんの目の前に現れます。
つまり、【먹다】とよく一緒に使われる単語や助詞(例えば【밥】や【~을/를】など)をセットで覚えてこそ、【먹다】という単語を上手に活かすことができるのです。
また、韓国語の用言は活用します。それを考えても、やはり「【먹다】=食べる」だけの暗記では限界があるでしょう。
「먹다=食べる」だけを覚えるのではなく、「먹다=食べる」+例文で覚えることが重要なのです。例文こそがめちゃめちゃ重要です。
単語の暗記は目的ではなく、韓国語を身につけるための手段です。身につけるために、単語はやはり文章で覚えるべきだと思うのです。わざわざ例文もセットで覚えるなんて、面倒で遠回りに見えますが、使うことを考えれば絶対に必要な作業だと考えています。
③耳と口を使わないこと
口で言ったり、耳で聞いたりしながら覚えましょう!というのはよく聞きますね。「五感を使って覚えると記憶に残りやすい」といのは有名な話…なんですが、私はそれとは別の理由があると考えています。
ブツブツ口に出しながら覚えた単語や音源を聞きながら覚えた単語は、いつかどこかで耳にした時に「あ!これなんか聞いたことあるぞ!!」「あ!これ知ってるぞ!!」と、自分のなかで引っかかるタイミングが多くなります。
単語をキャッチするアンテナの感度が爆発的に高まるのです。そう、爆発的に。
単語がキャッチができるということは、記憶に定着させる絶好のチャンスを逃さなくなるということ。これは学習者にとっては最強の状態と言えるでしょう。
黙読しながら覚えるのではアンテナの感度はなかなか上がりません。言語は文字であると同時に音だということを忘れてはいけません。黙読中心で暗記している人に是非、言いながら、聞きながら覚えてみてください。単語キャッチアンテナの感度の高まりに感動することでしょう。
ちなみに私は覚えられない単語があったら例文作って叫んでますよ。(不審者)
④何も書き込まないこと
市販の単語帳、自作の単語帳、単語カード…ガンガン書き込んでいますか!?
書き込んでいない人は、ぜひ書き込んでください!
何を書き込むか?私の場合は対義語・類義語・派生語・関連語・文法的なこと・その単語が出てきたドラマのセリフ・心の声まで(笑)ありとあらゆる内容を書き込んでいます。
実際の単語帳を一部お見せします。字が汚いのはごめんなさい。
これは勉強し始めたころの単語帳。約10年前(!)のを引っ張ってきました。
派生語書いているみたいです。
動詞の名詞形だよ、ってことですね。
変則して間違えたので書き込んだと思われる。
これは割と最近のもの。
들이받다は頭があるものに使うとメモしてますね。
リスニングの時に聞き取れなくて悔しい思いをメモしたみたいです。笑
発音が似ている単語をオレンジで書き込んでいます。
書き留めた単語がITZYの歌に出てきて喜んでいます。져 본 적이 없거든は、梨泰院クラスのイソが言っててメモした記憶が。
とまあこんな感じで、なにか気づいたことがあれば書き足しているので、本当にいろいろなことをメモしまくっています。これは単語に触れる機会を意図的に増やすことが目的です。触れる回数を増やすことを大事にしているからこそ、たくさんメモをするように心がけています。
まとめ
膨大な量の単語をやみくもに覚えるのは、大変な作業かもしれません。しかし、ちょっとした工夫をするだけで、上手に覚えられるものなのです。暗記が苦手な私が言うんだから間違いありません。
その工夫とはまさに、今回紹介した「やってはいけないこと」の裏返し。
・何回も触れること
・例文を活用すること
・口に出して耳で聞くこと
・気づいたことを書き込むこと
どれも気軽にできることなので、意識してやってみることをおすすめします😉
知っている単語が増えるほど、聞き取れる幅が広がり、自分の表現が豊かになり、目の前の世界がどんどん広がっていくのを感じることが出来ます。これぞ語学学習の醍醐味!
単語の暗記は世界を広げるための大事な作業。それを心の片隅において、楽しい気分で続けられたらいいなと思っています。
今日はここまで。ではまた!
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