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ずっと会いたかった先生とついに対面した話①

先週、久しぶりに韓国へ行ってきた。

その際、オンラインレッスンでいつもお世話になっている先生にお会いしたのだが、人生で最高の思い出となった。
忘れてしまってはもったいないので、早いうちに書き留めておくことにした。


先生との出会い

私は2020年4月から、週1回・60分のオンラインレッスンを受講している。
コロナが本格的に始まった頃、この先しばらくは外出も減るだろうし、ちょっとやってみるか〜と、軽い気持ちでお試しレッスンを申し込んだ。

これまで私は、ありとあらゆる韓国語教室の体験レッスンを受けてきたが、しっくりくるものは一つもなく、独学で充分だと感じていた。
しかし、オンラインレッスンだけは未経験。家で授業が受けられる点に魅力を感じつつ、今回も結局は、誰かから学ぶより、自分一人で勉強した方が効率的だという結論に至るのだろうとも思っていた。

が、そんな予想は見事に打ち砕かれた。

先生との相性は抜群によく、「この先生に習えば自分の韓国語力は絶対に伸びる」という確信をつかんだ。こんな感覚は韓国語を勉強して以来初めてで、この先もこの先生にお世話になることに。

先生は40代の女性で、教養が幅広く、韓国の芸能・歴史・政治・文化・経済・ビジネス・心理学など、ありとあらゆることに詳しい。
どんな質問に対しても、最後まで分かりやすく教えてくれるのはもちろん、知りたかった内容以上の知識を与えてくれる。
私の暑苦しい(ときに狂気さえ感じてしまうであろう笑)韓国語熱を、真正面からガッチリと受け止めてくれる、本当に素晴らしい先生だ。

さて、確信した通り、約3年の間で私の韓国語はみるみる上達した。

TOPIKは4級ギリギリの点数から6級に何度も合格。ハン検準2級から、今や1級に挑戦している。

ドラマは字幕なしでも困らないようになったし、先月からスタートした読書討論会が楽しみで仕方がない。駅で困っている韓国人を見つければ道案内も余裕だ。大変恐縮だが、韓国人に間違えられたほどである。

さらには韓国企業から採用され、勤務経験が積めただなんて(人生の苦い思い出となってしまったが)、コロナ禍前の私には想像できなかったであろう。

これらは完全に先生のおかげである。
私にとって先生は、ありがたいことこの上ない存在なのだ。

先生をお誘いしてみた

先生とは約3年もの間、レッスンを通して、意見・経験・自分のこと・家族のこと…色々な話をしてきた。そのおかげで、お互いのことをよく知るようになった。
働いているところ、語学が好きなところ、DINKSであるところ、長女であるところなど、先生と私にはいくつもの共通点があった。もちろん、共感できる部分もたくさんあった。

私は基本的に人が好きではないが、先生は韓国語の先生としても人としても、心から尊敬できる人で、大大大好きになった。

「画面を通してではなく、直接先生に感謝の気持ちを伝えたい」
いつしかそれが、私の小さな夢となった。

2月に韓国へ旅行に行く計画を立てたのだが、一瞬でも先生に会えないかと、思い切ってお誘いしてみることに。

すると…

なんと!
快くオッケーをいただけたのだ。

そのうえ、一瞬でも会えればと思っていたところ、1日遊んでくださるとのこと。
行ってみたい場所を聞かれ、私は真っ先に通仁市場のお弁当カフェと青瓦台をリクエストした。授業で話題に出た時から、ずっと行きたいと思って心に留めていた場所だ。

そんなこんなでついに先生との対面を果たすことになるのである。

ついに対面!!

当日は11:00に景福宮駅2番出口で待ち合わせ。

少し早めに到着。

お互いマスクだし、すぐに見つけられるだろうか?
そういえば、韓国語だけで誰かと1日過ごすなんてやったことがない。私にできるのだろうか?ちょっと不安になってきた…

そんなことを考えているうちに、先生らしき人が、階段を登ってこちらへ来るではないか!!

目と目があった瞬間、お互いのことがすぐに分かった。

「会いたかったです〜〜〜!!」と言いながら、ひしと抱擁!!(喜)

画面越しにいた人が、今まさに、私の目の前にいる。
これは夢か現実か。間違いなく現実だ。
感動が波のように押し寄せる。

「先生〜〜〜!!先生は存在していたのですね!!本物だ〜〜〜!!」
「うわ、身長私と同じくらいなんですね!!何センチですか!!」
「実際会うと声が低くてハスキーですね!!素敵!!」

「ゆうほ氏〜〜〜!!AIじゃありませんでしたよ〜!私はいますよ〜〜笑」
「わ〜〜!!ゆうほ氏は画面でみたままと同じ!顔も声もさらんすろうぉ〜💕」

とめどなく溢れ出る感情に、言葉がきちんとついてくる。もはや外国を使っている意識などなく、口から韓国語が出てくる出てくる。さっきの不安はどこへやら。

私たちは仲良く腕を組んで、まるでJKかのようにキャッキャキャッキャと話をしながら、最初の目的地である通仁市場へ向かうのであった。


続く

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