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「りんご」🍎🍏🐰

「りんご」を思い浮かべる。

自分は皮も剥かれていない「赤いりんご」を思い浮かべた。
しかし、「青いりんご」や「うさぎのように切られたりんご」を思い浮かべる人もいるし、
それに付随して、「幼い頃、発熱した際に母が食べやすいようにひと口サイズに剥いてくれたりんご」の思い出を思い出したりする自分もいれば、別の思い出があったり「りんご」との思い出は特にない人もいる。

ヒトが事象や物事について深く思考するとき、そのヒト自身の体験や物語を踏まえた「オリジナルの振り返り」、言い換えれば「そのヒトだけのりんご」が生まれる。

春学期、いろんなことをたくさん経験したが、特にカフェゼミやKAPLAのワークショップを通じてたくさんの「そのヒトだけのりんご」に触れることができた。

同じ「カフェゼミ」をしていてもヒトによって取り組み方のスタンスやプロジェクトへの思いが違うし、振り返りをすると自分とは違う「そのヒトだけのカフェゼミ」が生まれる。

そして、「そのヒトだけのりんご」をゼミ生同士で共有して味わう。これがとても楽しい。
自分と違うりんごから得られる気づきや学びがあるからだ。
たまにもやもやしながらも試食してそれが口に合ったり、結局、口に合わなくて隅に置いたりするものもあるが、他のりんごを味わってみてたくさんの発見があることは確かだ。

これは"開始"の合図でペンを握り、答案を埋め、「答え」といかに"同じ"かどうかで評価される世界の価値観とは全く異なる。

ここには「答え」も無く、強いて言うなら自分が「答え」だし、「そのヒトだけのりんご」も「答え」だ。

この夏と残り半年、どうかたくさんの「りんご」を味わえますように。
そして、自分が他のヒトの「りんご」を味わい楽しんだように、私も「自分だけのりんご」を育てて、ヒトに楽しんでもらいたいと思うし、私自身も私の「りんご」を楽しめるようになりたい。

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