耽美ではない春の訪れ。
花粉症シーズンに「今日なあ、スギちゃんがすごいねん。『くしゃみしそう』って顔、今日だけで百回ぐらいしとるわ」と言っていたのは、FESTのがっくんだったか。「百回?」と純粋に数字に興味を持ったところ、関西在住のフォロワーさんに「今日だけで百回ぐらい」は関西における定番の数字ボケだと教えてもらった。そんなんあるんですね。FESTはアイルさんも花粉症らしく、いつぞやロックハート城で撮影をした時の思い出を聞かれて「花粉の森やったな・・・」としみじみ話しておられたので、ご愁傷様としか言いようがない。
季節の変わり目を真っ先に感知するのが、景色の移り変わりではなく鼻先のむずむず感というのがなんとも耽美ではない。他に何かないのか、春を感じるもの。いちごデザートフェア。プロ野球やJリーグの開幕。猫ひた感謝祭の告知。相棒の最終回SP。うん、どれもこれも耽美じゃない。私も貴族様のように、花粉に対して「これが恋というものなのか。恋って辛いんだな」と麗しくすっとぼけてみたいものである。てか貴族様、今の今までなんともなかったんですね・・・。
春は耽美に過ごせない。草木が芽吹く前向きな季節だからというのではなく、卒業式に花見にと「飲ま飲まイェイ!」な人向けのイベントばかりなのだ。一応聖パトリックデーとか、イースターとか、文化的な日もないわけではないけれど、お釈迦様の誕生日がガン無視されている時点で色々察するべきなのだろう。春はパリピの季節なのだ。我々の出番ではない。耽美に生きるものとして、冬眠ではなく春眠を推奨するぐらいがせめてもの抵抗である。アレグラとアルガードクールEXよ、もう少しだけ私を支えておくれ。
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