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「あなたは生きている」

ジュディマリのこの曲が聴きたくなる気分。

すごく久しぶりに舞台を見に行った。朗読劇「土砂降りの森よおしえて僕の膝に住んでいた銀色の猫のゆくえ(通称・どしゃ猫)」である。この舞台ではテレビ神奈川の情報番組「猫のひたいほどワイド」に出ているリポーターの俳優さんたちが、日替わりで「僕」「僕の膝の上にいる銀色の猫(コテツ)」「僕のライバル」「僕の頸動脈を狙う危険な猫(カタナ)」を演じる。「僕」を演じていた奥谷知弘さんのエレガントな佇まいも素敵だったし「僕のライバル」役の岡田翔大郎さんも可愛らしかった。そして「カタナ」役の石渡真修さんは、普段番組で見せるのほほんとしたボケっぷりからは想像もできない、危険な色気のある猫を完璧に演じ切っていた。あれはバンギャルなら本能的に様付けして咲きたくなるやつ。なのに、彼の見せ場になったとたん神奈川県東部震度3の地震がきたあたり、圧倒的真修くんである。

この日一番素晴らしかったのは「コテツ」役の鎌苅健太さんだった。同じ脚本でも演じる人間が変わるとここまで変わるのかというぐらい、その日その日で違う舞台になったというけれど、この鎌苅さんの回だけはフロアで号泣する人間が続出したらしい。あの場所で感じた「それ」を言葉にするのはすごく難しいというか、言葉にすればするほど伝わらなくなってしまうような気がするけれど、鎌苅さんが演じた「コテツ」の中にしっかり「梶ちゃん(梶田冬磨さん)の演じるコテツ」がしっかり見えた瞬間があって。なんというか、きちんと梶ちゃんにありがとうを伝える機会をもらえた気がしたのだ。

案の定というかまあそうなりますよねというか。アフタートークは番組特有のゆるゆる感とグダグダ感にこれでもかと笑わされ、結果として関西人と一級フラグ建築士をいかんなく発揮した鎌苅さんが全部持って行った。まさか「借り隊とMCの格の違い見せたるわ!」と意気込んだ次の瞬間、衣装の猫のしっぽに引っかかるとは誰も思わないよ。持ってるなあ、鎌苅さん。持ってるなといえば知弘くんもで、ゲーム対決に勝利した結果「会場の上のフロアのカフェで半券出すともらえる銀のおさかなバッヂ」を手に入れた知弘くんは「じゃあ逆に僕がこれカフェに出せば、コーヒー一杯もらえるんですか? 僕コーヒー大好きなんですよ」と、アフタートークを進行していた岩田さんにキラキラおめめを向けていた。あのね、ライブハウスのドリンクチケットじゃないんだから。だいたい同じサイズなことは否定できないけど。好きに一直線な知弘くんは、ただただまぶしい。

あと芸達者な鎌苅さんと、舞台の場数と経験値が桁違いの真修くん&知弘くんに、静かに食らいついていた翔大郎くんがすごく良くて。ああいう姿を見ると応援したくなるよなと。そしてご本人を目の前にして「あー、やっぱりヤス君(高田保則選手・元湘南ベルマーレ)に似てるなあ」と。顔立ちとか持ってる雰囲気もそうだけど、あの「いつでもどこでもどんなときでも! 常にいいひといいえがお!」という感じが(伝わるのかこれ)

会場を出た後、細かいどうこうよりも「見てよかった」「行ってよかった」が真っ先に出るステージを見れるって、素敵なことだ。それがライブであっても、お芝居であっても、しみじみそう思える現場の貴重さを改めて感じた、そんな一日でした。いやもう、J1の最終節と被ってなければ普通にもう一公演増やしたよ(超切実)

ちなみに普段の借り隊たちのお姿。

ベリーエレガントなヌン活(台風付き)

ロケ中に親が来る(綾瀬の王子のご両親と言うことは王様と女王様なのか)

ハロウィン企画で画伯がバレる(一周回ってメタルバンドのジャケットみたいでいいかも)

・・・自由だなあ、この番組(しみじみ)

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