裏路地の冒険

ある日の黄昏時
数日前に迷い込んだ路地裏を歩くワクワクを再現しようと思ってカメラを持って再び歩く。
だけどもうあの時のワクワクは消えてしまっている。

路地裏の探検は大きな道に繋がるまでの期間限定なもので、道がつながった瞬間に冒険は終わる。

でも大丈夫だ。

また次の路地を探そう。
夕飯の匂いにつれられて。
自転車の通る音につれられて。
野良猫につれられて。
僕はまた旅にでる。

地図も持たず。
カメラも持たず。
32年連れ添ったココロのワクワクセンサーだけを頼りに。

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