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「好き」を続けられなかった人へ。お花屋さんを辞めた友人が教えてくれたこと。

「好き」なことは仕事にしてはいけない。
そんな言葉を聞いたことがありませんか?

究極的にはすべて自分の判断であり、
どんな選択をしても「良かったと思うか」
どうかはその後の自分次第かもしれません。

そして私は「辞める」という一区切りの決断も、
とてもとても尊いものだと思うのです。

今日ご紹介するのはフラワーアレンジメントを
学んでお花屋さんで働いていた友人との
エピソードです。

友人はいつも優しくて、
おっとりとしていて、黒髪がきれいな
まさに「花」の似合う女性です。

高校を卒業してフラワーアレンジメントを
学びに専門学校へ入学し、
卒業後はお花屋さんで働いていました。

私はあまり詳しくないのですが
友人の話では想像以上に
お花屋さんは肉体労働であり
ヘトヘトになるのだそうです。

お花屋さん

特に母の日はかなり身構えして
働く時期なのだとか。

花を愛でるだけの職業ではもちろんなく、
お客様の無茶ぶりに近い注文や
いろんな声と向き合っている職業だと。

それでも「世界で一つのもの」を作れる
ということは彼女の喜びで、
自分の作ったものでお客さんに
喜んでもらえるということがやりがいで、

彼女も私もお互いにモノづくりという
ところで繋がっていました。

そんな彼女が結婚を機に
仕事を辞めることを決意したのです。

特に女性には
「いろんな節目」があると感じます。
節目をどうするかは自分次第。

でも、確実に立ち止まって考える節目を
何度も迎える。

友人は

結婚を機に仕事を辞めるということに
「実は少しほっとしている」
正直に話してくれました。

「好き」を「仕事」にする大変さ、
「好き」が「好きでなくなってしまう瞬間」を
身をもって知った彼女。

大好きだったお花に、
「好き以外」の感情
湧いてしまうことが、
知らずに見えないストレスになっていた。

でも、これからはまた純粋に
また「好き」でいられることに
ホッとする部分があると。

その葛藤は、彼女だけではなく
いろんな人が味わったことがあるかもしれません。

私もその葛藤を何度も感じたことがあります。

彼女の肩の荷が下りたような笑顔に
寂しいような、でも清々しいような
優しい気持ちが垣間見えました。

言葉だけで綴るにはあまりに簡単な話に
なってしまいますが、

それ以上に
「これまで彼女の手が作ってきた感謝の数」
無数にあるという事実。

「辞める」とか「続ける」とか
そんなこともよりも

「その瞬間に生まれた笑顔」が
どれだけ尊いか、
そんな思いを込めに込めて
彼女に向けたラブレターとして
結婚祝いの作品を紡ぎました。

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名前:琢也、明日香

不透明な未来を掴みたい。
そうやって、切磋「琢」磨しながら
過ごす日々に、君の姿が必要なんだ。

赤の「他」人を乗り越えてやっと二人
家族になれたから。

漠然とした未来のために
確かに見える「明日」を追う。
不意に不安に駆られることもある。
泣いてやっと楽になれる
夜だってあるだろう。
そんな時こそ、気付くんだ。

二人の笑顔がどれだけ
日常に花を咲かすのか。

幸せの「香」りは、
この胸の内に。

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彼女の優しさは
本当に花のようです。

ふとした笑顔で
こちらがホッとしてしまうのです。

未来はいつも不透明で
見えやしない。

だからこそ、明日に向けた準備をして
私達は遠い未来に向けて歩いている。

そんな緊張感は毎日続きません。
いつでも気をはっていられるほど
人間は強くはない。

そんなときに、
ふと目に入る花に
どれだけ肩の荷が下りるだろう。

「キレイ」と思えた瞬間に
どれだけ心が安らぐだろう。

その「キレイ」を見せたい人が
頭に浮かぶことの豊かさを
彼女はずっと支え続けてきて、

今は形を変えて、支えている。

「辞める」ことは無くなることじゃない。
形を変えて、新しい息吹で巡るだけ。

もしも今、「好きなことを辞める」という
とても大事な岐路に立っている人がいたら、
そのことに不安を抱えている人がいたら
一言だけ伝えたい。

何を選んでも、
どんな選択の中にも
これまでの積み重ねは
無くなったりはしないって。

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私の部屋には
彼女が作った「白のブーケ」が
ずっとずっと綺麗に飾られている。

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