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真の安定は、移り変わる「外側」ではなく、変わることない「内側」にある?

将来に対する不安が叫ばれて久しい。

20代の友人と話していると、大企業に勤めていても漠然とした不安を抱えているという話をしばしば聞きます。

みんなの不安に共通しているのは、「先が見えない」ということ。

いや、よくよく考えたらいつの時代も未来はわからないものです。

けれど、「多分こうなるだろう」という楽観主義や大体の見通しは少し前まではもう少しあったろう。実は必ずそうなるわけではないけれど、きっと大丈夫、と思える「楽観的な幻想」があったと思います。

でも、今ではそんな「幻」を信じられる人は少ない。かといって、お金や大企業といった、安定を保証してくれそうなモノすらも、今や信じられない。


一方で、お金や社会的ステータスといった地位をかなぐり捨てて、ローカルに飛び込んだり、自分のやりたいビジョンを形にした生業に挑戦する人たちが僕の周りにはいます。

大手人材会社を卒業し、20人以上の個性的な店長が日替わりで店を持つ「ソーシャルバー PORTO」の匠くん。

大手コンサルティング会社を辞めて、来年から小布施町のまちづくりに飛び込むたけし。

彼らには並ばないけれど、僕は新聞社のウェブメディアをやめて、日本の原風景が残る里山、川島地域というローカルで旅館の広報と地域をつなげるローカル新聞の編集に挑戦しています。


そういう、一種アウトローな生き方に共通しているのは、「未来をいかに見通すか」ではなく、「いまここの自分の思いを信じ、貫き、飛び込む」ということではないかと思うのです。

つまり、「これからの未来がどうなりそうだから、いまこういうことをする」という逆算思考というよりも、いまこれに情熱を注ぎたいと思えるものを見つけ、その実現に取り組むという、直感思考。


少し話は変わるが、よくモチベーション心理学において、外的動機と内的動機の話がされます。

お金や地位や名誉といった外側にモチベーションを求めるか、自らのやりたいという気持ちなど、内側から湧き上がるものをモチベーションにするかの違い。

内的動機の方がモチベーションが持続しやすく、好ましいという考え方が今では一般的だが、僕はそれだけにとどまらないと思います。

これからは、「自分はどうしてもこれがやりたい」、「この価値観を何よりも大切にしたい」といった思いこそが、漠然とした未来に対する不安を消し去り、今ここを明るく照らす灯になってくれると思うんです。

それさえ見つけられたら、自分の道は定まり、将来不安は低減し、モチベーションも持続するし、何より楽しい。


ここで偉人の言葉を借りてしまって恐縮だけれど、米・AmazonのCEOジェフベゾスは、あるカンファレンスでこう語っています。

ベゾス「私は『今後10年でなにが変わるのか』を頻繁にたずねられます。
なにが変わるかよりも、むしろもっと重要なのは“なにが変わらないか”の方です。そのことを真剣に考えることをおすすめします。なぜなら、どこにあなたのエネルギーを注ぎ込むべきかを自分で判断できるからです。

目まぐるしく社会が変化する今日、そしてこれからにおいて、外側に安定を求めるのは無理に等しいでしょう。目まぐるしく変化する外部環境にばかり目を向け、そこへの対応を考えるのではなく、

むしろ外側が変わり続けるからこそ、「変わらないもの」つまり、自分の内側に目を向け、あなたの大切にしたい価値観や軸を見出すんです

これは言い換えれば、「生きがいを見つける」であったり、「天職をつかむ」ということにも近いのかもしれません。

ともかく、そういうことがこれからは大切になるんじゃないかと、最近思うんですよね。


じゃあどうやって見つけるか、その話はまた別の機会にするかも(自分もまだ探し途中…)。

あ、たぶんこういう話に関心ある方はこの本読んでみてほしい。自分のやりたいことを見つけるステップが発達心理学などの学問的な知見をベースに分かりやすく、読みやすく書いてあるよ!

つながりの力で自分の人生を生きる


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