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ハウ・メニイ・ロング・イヤーズ

【ブログの過去記事】

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<ベア・ファミリー>系の<モジョ>から発売されている、エディ・ボイドの編集盤(CD-R)。良曲揃いの中、代表曲「ファイブ・ロング・イヤーズ」は、2ヴァージョン収録されている。多数のカバーを生んだ名曲が、様相を変え愉しませてくれる。58年の<オリオール>盤と、60年の<エスクワイヤー>盤で、残念ながらYouTubeで探してみたが見つからず。その代わりと言っては何だが、カバーも含め色々とアップされており、合わせてご紹介します。

初録音は、52年<J.O.B.>。サックスのブロウが印象的な中、力感あるヴォーカルとピアノのタッチは、シカゴ・ブルース前夜のモダンさと泥臭さのミクスチャーを感じる。

Five Long Years. 1952


それから、シックス・ロング・イヤーズ経った<オリオール>盤は、CD音質のクリアさもあってか、ヴォーカルの荒々しさにまず惹かれる。さらに、サックスの代わりにウィリー・コブスの乾いたハープが味を出し、テンポも速く、典型的シカゴ・ブルースだ。

トゥー・ロング・イヤーズ後の<エスクワイヤー>盤は、逆にレイドバックしている。テンポに合わせ縺れるようなヴォーカルを、ソツのないギターが装飾する。ギタリストはユージン・ピアソン・ジュニアだが、ロックウッドがbgで参加。これはベースという事になるのかな?この辺ちょっと判りません。

次はYouTubeから。ぴったしファイブ・ロング・イヤーズ後の65年、名演の多いアメリカン・フォーク・ブルース・フェスティバルのステージ。これはまた心躍る動画だ。メンフィス・スリムばりの張りのある歌声に、強烈なアタックのピアノ。私見では、このピアノプレイあってこその「ファイブ・ロング・イヤーズ」だと思う。今回、カバー・ヴァージョンをあれこれ聴いてみて、ブルース史の流れ的にも仕方のない事だろうが、ギター中心のものが多い。ただ、エディ・ボイド本人は、ピアノによるブルース表現を試み、成果を得ている。その事実は心得ておきたい。もちろん、本動画において、椅子に座り、リラックスした表情でフレーズを奏でるバディ・ガイのギターは重要なアイテムだ。ついでに、他のメンバーを紹介。突っ立って黙々とベースを弾くのは、ロンサム・ジミー・リー、そしてドラムは安定のフレッド・ビロウだ。

Eddie Boyd - Five Long Years 1965


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