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T.K.ソウル

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【ブログの過去記事】

T.K.ソウル『ライフ・アフター・ラブ』<ソウルフル>(14)


https://www.allmusic.com/album/life-after-love-mw0002613394


インディー・ソウル界ではベテランの域に入るT.K.ソウルの14年作。64年生まれなので相当なオッサンである。だが、声の若々しさはどうだろう。私はこの人のアルバムは初めて聴いたので、年齢を調べてちょっと驚いた。


ざっとバイオを。生まれはルイジアナ州ウィンフィールド。本名はテレンス・キンブル。若い頃からギター、キーボード、ドラム、ベースをこなし、好きなミュージシャンとしてスティーヴー・ワンダー、ジャクソン・ファイブ、アル・グリーン、メイズ、リック・ジェイムス、プリンスらを上げている。H・タウンのキーボーディスト(曲も提供)やウィリー・クレイトンのバックに付いた後、自主レーベル<ソウルフル>を立ち上げ、レコード・デビューとなった(02)。本盤は8作目のようで、この後一枚アルバムを出し、あと2017年にシングル盤を出している状態のようだ。


才能豊かなミュージシャンらしいので、各アルバムのコンセプトも様々かと。本盤に関して言えば、アコースティック・ギターと打ち込みサウンドを主体に、オールド・ソウルの薫り豊かに展開する一枚だ。前述の通り、若々しく勢いのある歌声がまぶしささえ感じる。私は打ち込みが苦手なのだが、これだけタメのあるリズムだと乗れる。ただ、80's初期のような機械感の強い曲(5や9)もある。ただ、アルバム全体の流れを考えると、それらの配置は良いアクセントになっているかも。


スタートは特に若々しい。
Now This Is a Party
https://www.youtube.com/watch?v=TFA8pOKb9_o
2曲目はボビー・ウォーマックのようなゆるやかさ。
Somebody Loves You
https://www.youtube.com/watch?v=DiRc7zfCCJ8
3曲目は曲調もだが、歌い口にマーヴィン・ゲイを思わせる部分が。ここぞという時のよじったような声は、オールド・ソウルファンの萌えポイントである。
The Goodbye Song
https://www.youtube.com/watch?v=3MUtNk1KHDo
4曲目はカール・シムズやスタン・モズレーらがやりそうな王道インディー・ソウル路線。
I'm Looking for a Lady
https://www.youtube.com/watch?v=hb37GljojkA
8曲目はアイズリー・ブラザーズを思わせる。
I Stay Ready
https://www.youtube.com/watch?v=0b2FsMv4neg
ラストは、アコースティック・ギターの調べを前に出し、ベイビーフェイス的な美麗な音世界を体験させてくれる。
Everything
https://www.youtube.com/watch?v=WXUeBiFw3u8

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