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ブルーな気持ちから抜け出す方法 その1

人生ラクではないですよね。

 好きな仕事をされている人でも、そうでない人でも、連休明けなどには、
「あ~仕事に行きたくないな」「休みが終わってほしくないな」と思うときもあるかもしれません。

 私も過去、ストレスが原因で天に召されかけたことがあったのですが、その時に救いになった書籍とそのエッセンスなどをご紹介します。

 その本は『反応しない練習』(草薙龍瞬)。

 この本をご存じの方もいるかもしれませんが、ブッダ(原始仏教)の思想に基づいた、”心の取り扱い方”が書かれています。ただ、宗教色は全くなく、むしろ悩みや辛さを消していくための、超合理的な方法論が示されています。

その方法論を超簡単に説明すると、

  1. 苦しみ・悩みは、ムダな”心の反応”を抑えることで、取り除くことが出来る。

  2. ムダな”心の反応”を抑えるためには、自分の心の状態を客観的・冷静に見つめて、反応の原因(多くの場合は「承認欲」)を正しく理解すること。そして手放していくこと。

  3. ”妄想”(今このときの真実でないものすべて。過去の出来事、将来の予想、何かに対する”判断・評価”など含む)に反応し続けて、延々と苦しむ状態を抜け出す必要がある。抜け出す方法は簡単で”妄想である”と正しく認識すること。

 例えば、「明日から仕事が始まるな~。嫌だな~」という、心の反応があったときに、その心の状態を冷静に見つめて、その感情が引き起こされた原因を客観的に分析してみる。

 そうすると、その気持ちが生じる原因は単なる妄想、つまり「事実ではないこと」であったり、「大したことじゃなかった」りします。例えばよくあるのは「あの上司や同僚と顔を合わせるのが嫌だな」という感情でしょう。

 こうした感情が起こる原因は、大抵は「過去その人と何かあった」から。もしかすると、過去こっぴどく怒られたり、嫌味なことを言われたりしたのかもしれません。つまり、またそういう事が起こらないか心配なのです。

しかしブッダ的な思想からすると、

  • 過去の出来事を、ネガティブに受け止めたのは自分の捉え方の問題
    →「嫌みなことを言われた」のも「改善のアドバイスをくれた」と捉えることもできる。自分の判断・評価の仕方次第。

  • 結局、自分の承認欲求(我執)にどう向き合うかの問題
    →怒られるのが嫌なのは、突き詰めると「承認」を求めているから。
    でも「承認欲求」を満たされること自体に意味(価値)は無い。

  • 過去そうだったからといって、将来そうだとは限らない
    →まだ起きていないことや過去に反応してエネルギーを使うのはムダ。

なのです。

 「いやいや、こういうことが起きたら自分としては実際に嫌だし、できるだけ避けたい」という反論もあるかもしれません。そんなとき、私自身が使っている思考を2つご紹介します。

①「本当にそれって困るの?」と突き詰めて考える
→大概のことは「いや、実はそんなに困らないかも(何とかなるかも)」となって解決する場合も多いです。

 例えば、怒られまくったとして、他人の目にさらされて、評価が下げられて、与えられる仕事もつまらないものばかりになっていったとしましょう。それでも究極、生きていけますし、普通にもっと良い職場を探す、この体験を本にして作家になる、など幾らでもプランBは見つかります。
何とかなるなる。

②「感情が揺さぶられるのは数秒の話でしょ」と割り切る
 「嫌な気持ち」は、長い期間にわたって心を占拠しがちですが、実は本当に嫌と感じる反応時間は、それほど長くありません。

 例えば、嫌な上司と8時間ずっと接することは無いでしょう。かつ、ずっと怒りっぱなしや嫌味を言いっぱなしの人も珍しいでしょう。せいぜい1日数秒のことです。

 その数秒のために、数時間、もしかすると数日間、マイナスのエネルギーを持つのは、割に合わないでしょう。例えるなら注射みたいなものです。

 一番良いのは、注射直前まで、注射のことを忘れておく。そして注射された後もすぐ忘れる。もしかしたら、その”注射”、痛くないかもしれません(思ったより、嫌な時間じゃ無いかもしれません)

 
 ここまで、自身の解釈も交えながら、ブルーな気持ちの対処法をご説明してきました。これから年末のお休みに入られる方もいると思います。「マリッジブルー」じゃないですが、今の時点で既に仕事始めのことを考えてブルーな気持ち担っている方も居るようなので笑、書いてみました。

 皆さんのブルーな気持ちが少しでも楽になったら嬉しいです!

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