仕事終わりの妄想ガール、モガ。

💐お花屋さんをしてみたい。💐
たくさんの色と香りに包まれた空間で、誰かを想っている表情を見たい。その背中をそっと送り出したい。お部屋や気分に合わせて自分へプレゼント、なんてそんな豊かさにも出会いたい。浮気されて別れた元彼の結婚式をぶっ壊しに行く、そんなシチュエーションもいいかも。花々はいつだって手に取った人の味方で、どんな感情であっても華々しい。

🎥映画館にずっといてみたい。🎥
映画館という空間が好きだ、だからずっと近くにいたい。沢山の映画を覧たい。ポップコーンなんか食べずにストーリーに引き込まれたい。暗いから泣いてしまっても大丈夫。語り合ってもいい、1人で余韻に浸ってもいい。淡々とした洋画の中盤はウトウトするのもいい。映画館を貸し切ったら何を覧よう。すごく迷うけど、、レオンを字幕で。

📗図書館の人になってみたい。📗
ずらっと並ぶ本を眺めてみたい。返却された本におかえりって思いたい。新しく入った本から気になったタイトルを手に取ってとりあえず1ページだけ読んでみたい。心を締めつけられる恋愛をお望みな人にはひっそりと「被害者たち」をお勧めしてみたい、超短編だけど。お休みの日にはカメラと小説片手に阪急電車に乗って各駅ごとに下車してみたい。有川さんの小説の一部になっていることを実感してマスク越し、密かにニヤけていたい。

☕️珈琲屋さんで鼻唄混じり豆を挽きたい。☕️
曜日替わりの珈琲はほぼ毎日フルボディ。よくわからないままたまーにライトボディ。お客さんが纏う雰囲気を見て、カップを選びたい。注文なんて無視して、可愛らしい大人女子にはカフェモカを、片想いをしてそうな大人男子にはカプチーノを、泣きそうな人にはホットミルクを。お詫びに私が大好きなあのチョコレートを。なーんてね、最高だね。

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まだまだまだまだ。し「たい」ことばっかり。「たいたいたいたい。」

憧れモガはカカオ6%の夢の中。
甘くて美味しい夢。現実になりうることを仕事終わり、夢みたいにぼーっと想像する。

でもね、今この瞬間私にとって、お花屋さんや映画館、図書館、コーヒー屋さんで働くよりも重要な「たい」があったわけで。

家に帰り「たい」から電車に乗った私が顔を上げると最寄りと全く違うところに行き着いていたみたい。今日の私は小さな「たい」を叶えられなかったみたい。

漁師の自分を想像する。今日の私は小さな「鯛」も釣れなかった。