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水たまりよ、広がれ【🇵🇹留学5月のまとめ】

最後の1ヶ月となった。ついに帰れる!という日本ラブな気持ちと、この自由な生活がもう送れないことへの寂しさが半分ずつ僕の心の中を占めている今日この頃である。

5月を終えて、写真を振り返るとこれ5月だったっけ?と思う出来事がたくさんあり、それだけ濃いひと月を過ごすことができたのではないかと思っている。


一番大きな出来事と言えば、友達とポルトガル南部のアルガルヴェ地方へ旅行に行ったことだろう。その友達というのもイタリア、フランス、ポーランドから来た人たちでもちろん日本語は1,2フレーズくらいしか知らない。僕にとって海外からの友達と旅行に行くのは初めてで、出発前は妙な緊張感を持っていた。ただ一緒に旅した4人は寮の中でも特に喋る機会が多い友達で、安心感もあったのは間違いない事実だ。詳しくは近々書く旅行記に書こうと思うのだが、皆とさらに仲良くなることができ、想像以上に楽しむことができた。


アルガルヴェでの一枚


英語がめっちゃ上手い!という訳ではない僕にとって、母国語を話すことができないというのは自分の言いたいことを100%言えないということを意味し、それにストレスを感じることはやはり多くあった。ただ同時にそれを言い訳にしている自分にも気が付いた。


例えば、何かを思いつき、それに合う言葉を探し、実際に発話するまでの脳や神経の動きが可視化できるとしたら、日本語の場合は澱みなくとても素早く進んでいることだろう。また思いつきの源泉となる思い出や知識は、目の前に湖のように広がっている感覚だ。ただ、英語の場合はどうだろう。日本語の時に広がっていた思考の湖は、なぜか街中の水たまりのように小さくなってしまい、言葉として掬い取るための道具はティースプーンくらい小さい。だから話題を見つけるのにも苦労し、言葉が上手く選び取れないこともある。


もちろん訓練すれば、水たまりは池になり、ティースプーンはバケツくらいにはなるだろう。ただ現時点でこのギャップを生み出しているのは英語の能力不足だけでなく、自らの考え方の問題なのではないかというのが今回注目したい点だ。自分英語話せないなと自覚することによって、自らの力に無自覚に制限をかけてしまっていると感じるのだ。


これが自分で自分の首を締める、の典型例だ。なかなかに勿体無いと思うので、今月はそれを無くしていけるように取り組んでいきたい。多分課題はメンタル面をいかにコントロールしていくかということだ。


他に5月のことで特筆すべきことと言えば、ついに大学の講義が終わったことかなと思う。過去のnoteを読んでいただいた方にはもう分かると思うのだが、大学の授業にはあまり重きを置いていない僕でも受けると決めた授業には出て、課題もこなしてきた。特に英語の科目は周りのレベルの高さに自信を無くす日々だったが、一緒のグループになった二人にとても良くしてもらい最後のグループプレゼンまでやり切ることができた。欲しかった単位も取ることができたので万々歳だ。



ここからの1ヶ月はとにかく楽しみたい。もちろん帰国の準備や就活なんかも少しずつ進めつつ、自分の心の赴くままに残された貴重な時間を楽しみ切りたいと思う。あと約30日、ここまで過ごしてきた270日を振り返りながら気ままに生活していきたい。


【今日の一枚】


5月初め、コインブラにて

こんな感じのコートでフットサルをすることもある。みんな上手くて悔しい思いをすることもあるが、基本的にとても楽しい。この前4日連続でサッカーした時はさすがに疲れたが。

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