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0091彼女の3回忌

1回忌は、とくに親しい友人を招いて行いました。
3回忌は、とくに誰かを招くこともなく行いました。
ギリギリまで、どうしようか考えたのですが、結局ひとりで行うことにしました。
そのため今回は、お坊さんだけ予約して、お経を読んでもらうのみにしました。

お経を終えた後、お坊さんとお話しました。
お坊さん「お若いのに大変でしたね。」
自分「病気に気付いたときは、手遅れでした。」
そんな話からはじまり、しっかりと法要をしていることについて、お褒め頂きました。

僕にとって、命日は忘れられない日です。
あの日、目の前で彼女を看取ったこと。
それまでの入院生活。
とても短い闘病期間でしたが、そのひとつひとつさえ忘れずに覚えているほど、僕にとって大切な時間でした。
彼女のために何かできるという訳ではありませんが、一緒にいたことは、彼女も心強く思っていたはずです。
最後の最後まで、彼女は言っていました。
「koo(自分)がいて、カンタ(ネコ)がいて、それだけでいい」

当たり前なことなんて、無いんだということを教えてもらいました。


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