資格いおっさん R5毒劇物取扱責任者試験(茨城)受験の記録

試験を受けたので記録します。

毒劇物取扱責任者試験
試験日 2023.12.17  試験地 茨城
① 勉強時間
 およそ2ヶ月、1日1〜2時間をおよそ1日おき
 直前二週間は概ね毎日
②  勉強量
 問題集にて関東一円自治体の過去問を述べ20回程度回答
 +ネット検索で「各毒劇物の特徴」「語呂合わせ」
 「高校基礎化学のお勉強ページ」等を随時確認
③ 下知識
 高校物理はほぼOK、高校化学1A程度はいけるが2Bは抜けが多い
 工学系の大学卒業で普段は機械電気の技術実務、時々化学物質使用
 という状態から勉強スタートした
④  今回の試験の印象
 茨城は過去5年分を攻略するが、初見の問題が多い印象
 例えば法規は選択肢4つのうち1つが完全新作
 基礎化学は4分の1程度が初めて見る知識問題(筆者体感)
⑤  手応え
 法規・基礎化学は6〜7割は間違いなく解けていて、見込み7〜8割
 後半は確実に分かったのは3割程度だが、推理と勘で肢を絞って
 正答率50%以上にできている
 試験後の自己採点確認で合格ラインの6割は押さえたと自負
⑥  その他所見
 毒劇物取扱責任者は、薬品の製造業、運送業、輸入業、
 販売業の会社に勤めているのならば、取っておいて損はない。
 責任者又は代務予備人員の取得は必須であり、持っていれば、
 欠員が出た時に役に立てるし、資格手当も若干期待できる。
 農薬の販売や大量取扱運搬者も必須。ドローン農薬散布とかね。
 尤も、薬剤師や応用化学の四大卒は無試験でなれるので受験不要。
 
 それ以外の人達でお勧めなのは、普段から薬品を使っている会社、
 研究の補助をしている会社の社員、あるいは化学の教育関係者。
 これらの仕事は法律上絶対必要というわけではないが、
 合わせればキャリアにはなるし、薬品を取り扱う経験を積む中で取得すれば、
 理解が深まること間違い無いだろう。

 文系出身の事務員や営業職にはハードルが高いかもしれないが、
 会社の色がそっち系なら取得すべきものであると小生は考える。
 決して難関では無いが、専門外なので努力の証として良いアピールになる。
 又、会社の名刺に載せれば、文系出身でも顧客も信頼してくれるだろう。

 同じ工学系のくくりでも、電気や機械の出身者は、
 廃棄物処理、公衆衛生、燃料、電池などと関わりを持つ中で、
 業務上必要となるケースも珍しくはないと思う。
 かくいう小生もその括りで取得している。

 試験は全国の何処かで年中開催しているので、
 あまり遠すぎなければ何度もチャンスがあると見て良いだろう。
 自治体ごとに出題形式や傾向が若干異なるが、
 法規は大体どこで対策しても同じ感じがする。
 基礎化学も知識だけならば結構かぶる。
 初学者はテキストを使って体系的に学んだ方がいい場合もあるが、
 多少なりとも心得があれば、この二科目は
 いきなり過去問から入り、雑多に色々な自治体のを解けば良い。
 特に計算問題は早めに練習あるのみである。
 
 それ以外の実地系の科目は結構苦戦する。
 細かくて範囲も広いので覚えるのが大変である。
 案外自治体によって偏りもあるのでそこを突いて対策するのも良いが、
 シアン系やシュウ酸、クロム酸カリウムなどの
 有名な殺虫剤、除草剤、漂白剤、酸化剤については、
 物質名、形態、色、廃棄方法、解毒剤、匂い、詳しい用途、応急処置など、
 完璧にしておきたいところ。
 鑑別やよりマニアックな物質はある程度暗記を捨ててもいいが、
 常にどんな物質かを画像検索等で想像しながら覚えるようにしたい。
 勉強期に触れるのが1回ぐらいしかなかった物質だとしても、
 選択肢を絞れるぐらいにはなるだろうから、
 少ない勉強時間でも上手に合格をもぎ取れると思う。

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