400字日記 Icecream days

 砂子屋書房さんのWEBサイトで連載されていた廣野翔一さんのコラムを毎月楽しみにしていた。12月5日配信の「歌に潔癖になれないとしても」も面白かった。
 わたしは今年、ミニ歌集という形で本を制作した。それはワークショップの成果物ではあるが、きちんと値段がついて書店に並べていただいている。並べていただいているからには、そりゃあ売れてほしいと思う。どうしたら売れるのかと考えた時に、やはりネームバリューがあった方がいいと思った。その為に例えば短歌の賞に応募するとか新聞雑誌WEBなどあらゆる媒体に投稿するとかそういうことなのかなと考えていた。でも、なんだか喉に小骨が引っかかるような感覚が抜けない。そして今回のコラムを読んでなぜ自分は短歌を詠むのかをあらためて思い出すことができた。わたしも潔癖にはなれないだろう。でも、わたしが短歌を詠んだきっかけはたった一人の人に届けるためだったことを忘れずにいたい。