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下弦のこぼれ話 「持続可能な恋ですか」

TBS系ドラマ
「持続可能な恋ですか」
が、最終回を迎えました。
とても面白かったです。
上野樹里さん演じる娘と松重豊さん演じる父の
婚活恋愛ドラマでしたが
わたしが持続してこのドラマを見ていた理由は
父である沢田林太郎さん(松重豊さん)が
辞書編纂者というところでした。

そしてお相手が井川遥さんだったこと
美しい…

林太郎さんは辞書の編纂をされている方なので
いつも面白い言葉や新しい言葉
昔からある言葉でも“現代の解釈“というのを
考えていてその時々に話すセリフがとてもよかったです。

そして娘の出生の秘密には
驚き、痺れました。。

特に最終回での林太郎さんの台詞は
どれも素晴らしかったです。

「辞書で言葉というものの意味を引くと、
出来事や考え気持ちなどを
伝え合うものと説明してある。
〜中略〜
気持ちを伝えたい相手がいるということは
幸せなことだ。」

この台詞好きでした。
人が気持ちを伝えるためには言葉が大切だし
それをちゃんと声に出したり
紙に書いたりした方がいいんですよね。

長い時間一緒にいると忘れてしまいがちだけど

それとラストシーンで林太郎さんが綴る
“結婚“の語訳

「結婚とは愛し合う他人同士が分り合いたいと願い、
共に年を重ね、互いの変化を慈しみ
それでもなお分かり合えないことの営み
古来、人類が繰り返してきた
永遠に続く愛情への無茶な挑戦」

最後の「無茶な挑戦」ってなんかすごくいいですよね。

その前に一度
“結婚とは愛し合う男女が、
正式に一緒に生活するようになること。“
と打ってから訂正するんですよね。
それがまたとても良かったです。

もちろん林太郎さんだけでなく、
杏花(上野樹里さん)
颯(磯村勇斗さん)
晴太(田中圭さん)
それぞれ素晴らしい台詞がたくさんありました。

特にラストシーンの颯の台詞

『持続可能な恋は叶わない恋だけなんだよ』

これには思わず
「ひっ」
と声をあげてしまいました。

持続可能な恋ですか?
というタイトルではあるけれど、
このドラマは“普通の結婚“
というキーワードが何度も出てきて、
普通ってなに?というところも
物語の核になっています。

最終回のひとつ前の回では
林太郎さんが病床の恩師と話す回想シーンで
「生きる」にどんな語訳をつけますか?
という会話がありました。その中で恩師の先生は

“生きるとは変化すること。“

という話をしていました。

結婚は持続させるためにするものではなく
変化していくもの。

わたしはこのドラマを観て
そんな感想を持ちました。

それから杏花ちゃん(上野樹里さん)が
はじめから最後までずっと晴太(田中圭さん)を
想い続けていたところもすごく好きでした。
あれだけ颯(磯村勇斗さん)から
アプローチされても最後までブレなかった…。

わたしだったら絶対颯派ですが…

ストーリーもとても面白かったし、
素敵な言葉がたくさん出てくるところも
すごく好きでした。

楽しいドラマだったなあ〜

ちなみにわたしは颯と同じ
“持続可能な恋“の方です。
ガーン。。。

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