noteを通じて考えたプロダクト開発におけるビジョンの重要性
こんにちは。こにしです。
noteに入社して1週間が経ちました。
まだ本格的な実務には入っていないのですが、色々とキャッチアップを進めておりアサインされる案件も決まりいよいよプロジェクトやっていくぞという気持ちになってきています。
プロダクトが世界観を大切にしているところに魅力を感じてnoteに転職してきたのですが、今日はその辺りの話を書いておこうと思います。
前職ではかなり指標ドリブンな開発を意識していたので(それが悪いわけではないですが)、noteというプロダクトをきちんと理解するために色々とインプットして考えて理解を深めるというのを転職活動中にしていました。
※本記事内では下記の記事を参考に、世界観にまつわる表現はビジョンという言葉でまとめます。
※まだ実務経験も少ないのでnoteの開発現場の実態の話というよりかは「転職活動中にnoteというプロダクトを調べて何を感じたのか」「プロダクト開発者としてどんな学びがあったのか」という話になります。
ビジョンを大切にすることで得られるメリット
やらないことを決められる
noteは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」というミッションを掲げ、クリエイターやコンテンツを大切にするプラットフォームを運営しています。
そんなnoteの特徴の1つにランキングや広告がないことがあります。
理由は下記の記事が詳しいですが、PVベースの広告収入を収益の源泉にしてしまうとそれに最適化した記事(画一的な記事、炎上、スキャンダル、)が増えてしまうのを避けるためにそうしているようです。
これは転職活動前から知っていましたが、PVビジネスをした方が儲かるであろうことを考えるとかなり重大な判断だなと感じました。
こういう大胆な意思決定ができるのも、目先の収益よりビジョンを優先するということがはっきりしているからかなと思います。
「ストーリーとしての競争戦略」という本を以前読んだのですが、その中のクリティカル・コアに該当するのがまさにこれだなと思いました。
クリティカル・コアとは、一見非合理であるがゆえに他社が真似したいと思わない要素であり、それがゆえに長期的な競争優位へとつながる要素である。
ビジョンがあるからこそのアイデアが浮かぶ
研究のためにnoteを触っている時に「これはいいな」と思った機能があります。それは「スキをした時に読み手側を褒める」機能です。(ちゃんと使い始めたの最近なのでスキ数少ないのはご容赦を笑)
この手のCGMやメディア系サービスだと、バズった記事やその著者が褒められることは多々あれど読者側が褒められるという体験はなかなかない気がします。
この機能は「ポジティブフィードバックを流通させることでクリエイターのモチベアップを狙ったもの」だと思うのですが、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」というミッションと照らし合わせてもしっくりきますし何となくnoteらしい機能だなと思います。
こういうユニークな機能が出てくるのもビジョンが明確であることのメリットの1つだなと感じます。
機能は模倣できてもUXや文化は模倣できない
最後のこれが1番重要だなと思っています。
前述のクリティカル・コアの話に通じますが、広告のない治安の良いプラットフォームを作って収益化するのってかなり難易度が高く時間もかかりますし、そのプラットフォームの治安を保ち続けるのもかなり難しいことだと思います。(noteも気をつけないといけないところです)
目先の収益や大口顧客の声に左右されて微妙な機能を作ってしまうというのもプロダクト開発あるあるだと思います。(そんな感じの開発をしてたことがあるのでそうなってしまうというのもよくわかりますが)
また、仮に他サービスが褒め機能という点を模倣したとしてもそれだけでプラットフォームの治安が良くなるわけではないので、累積的なUXや文化の類のものは長期的な視点でコツコツ積み上げていくことでしか維持改善できないなと感じます。
おわりに
また自社アゲな記事を書いてしまいましたが、実際入社してみてこの手のMVV関連の話はそんなにギャップを感じませんでした。むしろ想像していたよりはるかに濃かったです。笑
収益や指標のことも一定考えはしますが、世界観やユーザーを大切にする機能開発はやはりワクワクすることが多いです。
とは言ってもまだまだやりたいことや課題が山積みなのもわかってきたところですし、noteをより良いサービス、街にしていけるよう頑張っていきます。
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