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奇跡の場所

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ここに出会ったことと、ここで出会う人と、ここで思うこと。
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月が綺麗な夜に会いたくなる人

月が綺麗な夜に会いたくなる人

もう丸一年もnoteを書いてないなあと思って、その理由をつらつらと年末にまとめようかとおもっていた。
けれど、今私はこの文を打つのを止められない。今日は月が綺麗だから。

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なにもなかった日

なにもなかった日

あの18日を終えた。
今日はもう19日。

今日は一年前に隣にいたいと思った男の子が
東京から私に会いにきてくれる日。

そう。
あの18に、
「なにもなかった」のだ。

なにもなくてよかった
のか、

なにも知れなかった
なにも進めなかった
なにも言えなかった
のか。

まだ私にはわからないけれど。

目も合わさず、
言葉も交わさず、
ただボールを挟んで足が触れただけ。

遠くから彼を見て、

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未完成のnoteの理由は

未完成のnoteの理由は

東京の旅のnoteは最後まで書ききれなくて、未完成なまま。

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このまんま

このまんま

9月27日大阪肥後橋駅前にあるアパホテルで朝6時前、私はボールペンを手に彼への手紙を書いていた。

それは、私が今しているように、音声入力で下書きをしたメモ帳の内容を、少しずつ変えながら、書き写す行為。その前の日に行った京都の喫茶店で売っていて、思わず衝動買いしてしまった、カラフルなレターセットに書き綴るという行為だった。

どうしても彼に伝えたいことがあった。
むしろ彼に聞きたいことだった。

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夜遊びの先にあったもの

夜遊びの先にあったもの

彼は、私にとって少し特別で、
でも特別にしすぎたくない人だった。

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君との待ち合わせに30分遅れた日

君との待ち合わせに30分遅れた日

彼にお土産を渡した。

すみれのラーメンの味噌。

彼は私に聞いた。

これみんなに買ってきたの?

彼が特別だから買ってきたと、そう言えないことが苦しかった。

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本当は、君と。

本当は、君と。

今日は推しの誕生日、ってだけじゃなくて、
君と一緒に大好きな仲間のデビューを祝えた日。
君に背中を押されて大きな買い物をした日。

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君が泣いた夜に

君が泣いた夜に

君が泣いた夜に電話をかける相手になれて、私は嬉しいよ

と伝えた。

彼は少し泣きながら、そうか、とつぶやいた。

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事件は朝5時に起きる

事件は朝5時に起きる

春の恋が終わって、

さあ次は夏の恋だ!

と意気込んでいた矢先、

この人は素敵な人だなと思う人がいて、

その人には恋という選択肢を持ち合わせていなかったということを知った日の朝に書いたnote。

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3月が終わってしまった

3月が終わってしまった

ずっと「憧れ」として持っていた気持ちが「好き」「愛おしい」「離したくない」なんていう気持ちに変わった日々をまたここに残しておこうと思います。

私はきっとまたすぐこんな素敵な気持ちを手にして、忘れていってしまうんだから。
これからもこれまでも、こんな素敵な気持ちひとつひとつが大切であることは変わらないんだから。

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この旅はまだ終わっていないから、と泣いた夜が明けた。けれどまだ、旅は終わっていないんだよ。

この旅はまだ終わっていないから、と泣いた夜が明けた。けれどまだ、旅は終わっていないんだよ。

人とぶつかったと思えた朝がきた。
綺麗に物事を考えられるようになるのは、朝にかかっている魔法だと思う。

リビングでソファーに横たわる君を見つめた。
君が起きそうになった午前7:17、私は君が怖かった。

どうか君が、私の好きな人を好きになる世界が突然現れることがありませんようにと願った。
どうか彼が、私のことを好きだったから私の隣に座ったという夜が私の妄想の中で終わりませんようにと願った。

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君にあたる光が柔らかいものでありますように。

君にあたる光が柔らかいものでありますように。

2020年9月、20歳になる月。

私の咲きそうになっていた恋は、どうやら種撒く場所を間違っていたようで、咲かずに終わってしまった。

もう何度目の経験だろう。恋の種を撒くべき、正解の場所を私は知らない。

好きだという感情の取り扱い方だけ、知っているふりをするようになった。
少しずつ投げやりに、少しずつ大切にできなくなっただけなのに。

こうやって私はいつしか、自分は好きになられる側の人間ではな

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悪魔の旅

マネージャーみたいに信頼してる大好きな友達との奈良旅行に、全く寝ずに向かった。
理由は、この4人で朝まで通話をしていたからだ。
彼女は、寝ぼけてかき氷を食べれない私にため息をつきながらこう言った。

「眠い理由が恋じゃなかったら、許してなかったからね」

その奈良の旅から3週間経って北海道。
キッチンも洗濯機もついたホテルで、私たちは3日間を共にした。

この旅の登場人物は、2人の男の子と私ともう

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