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虫嫌いを克服させる千本ノック 83本目 ミナミトゲヘリカメムシ(南棘縁亀虫)
大晦日の冬尺蛾探しの合間にもいろいろな虫が見られた。
カメムシは、テントウムシとともにその代表選手。
こちらはなかなかの存在感。
もっと小さい虫ばかり見ているから、見た瞬間、わお!となる。
![](https://assets.st-note.com/img/1704375232402-nlIMPfSjLu.png?width=1200)
フラッシュ撮影なので、ちょっと肉眼で見た色とは違うけど。
(じゃあフラッシュ焚かなければいいのにと思うかもしれませんが、小さい虫を撮るにはピントが合う面を増やすために絞る必要があります。そうすると今度はシャッター速度が遅くなってブレちゃうので、フラッシュ焚く必要があるのです)
実際のサイズはこれくらい。
![](https://assets.st-note.com/img/1704375250667-stp7xmlHKO.png?width=1200)
フラッシュなし。
![](https://assets.st-note.com/img/1704375278505-voW4nEBT5i.png?width=1200)
フラッシュあり。
![](https://assets.st-note.com/img/1704375291514-UbvqKAsFu3.png?width=1200)
この色合いの違いで、最初に出した画像のフラッシュなしを想像してみよう(撮った私ももう忘れてるし)。
この厳つい肩をしたカメムシはちょこちょこ種類があって、見るたびに調べてる。
まずはTwitterに投稿してから、Googleの画像検索で。
ミナミトゲヘリカメムシが多めに出る。
カメムシを調べるならば、初手は『日本の昆虫1400 (1) チョウ・バッタ・セミ (ポケット図鑑) 』から。
今日、たまたまひとつ前の記事で紹介した本をいつ買ったか調べていたら、このポケット図鑑を買ったときも出てきて、まさかのもう10年前だよ。
身近な昆虫を調べるのに、この本は本当に役に立っている。この10年で最も開いた頻度の高い本かもしれない。
特にカメムシは掲載種数も多い。カメムシは臭いってすぐ敬遠されるけど、ほんと多彩で面白いんだから。
さて、なんとかヘリカメムシは間違いなさそうだなとその近辺をパラパラめくり、さらにミナミトゲヘリカメムシのところを見ると、
オオクモヘリカメムシに似るが、前胸背のトゲは鋭く、やや前方に張り出す。
(擬人的にいって)肩をいま一度見てみると、あ、前に突き出している。横じゃない。さらに、撮った個体は右肩を損傷して失っていることにも気づく。
ミナミトゲヘリカメムシでよさそうだな、念のため『日本原色カメムシ図鑑』の1巻と3巻をチェックしようと思っていたところ、Twitterで返信をいただく。
ミナミトゲヘリカメムシでしょうか
— KTA (@KTA6747) January 4, 2024
うむ、やはりな、と。
まずは『日本原色カメムシ図鑑 3巻』のカメムシ和名索引へ。
1巻に画像ともども出ていること確認。
『日本原色カメムシ図鑑』(1巻)の図版70へ飛ぶ。
何度も見てるな、この写真。そういえば幼虫も出ていたか。
種の解説ページへ。
南方系のカメムシで、1973年から1975年にかけて鹿児島県に発生し、(中略)これまでに三重県、和歌山県、愛媛県、高知県、大分県、鹿児島県などで発見されている。
1993年の初版出版時点で(私が持っているのは2004年の第5刷)この程度の分布だったのだな。
これが2012年のクリスマス発行の第3巻になると
日本の生息地ではもともと南西諸島に限られていたが、徐々に北上し、現在では関東地方まで広がっている。
20年でだいぶ変わりましたね。ちなみに平均気温が高くなっているのは1990年代からのはず。1970年代は地球寒冷化がマスコミで煽られてましたからね。
ところで「ヘリカメムシ」の漢字を調べるのにググったらコトバンクのヘリカメムシがヒット。
縁亀虫の名前の由来が出典によって異なるよ。
百科事典ってすごいね。
『日本原色カメムシ図鑑 3巻』には名前の由来は書いてなさそう。ひょっとしたら諸説あるからかも。
虫嫌いを克服させる千本ノック 登場した虫一覧は以下へ。あいうえお順です。
よろしくね。今日もありがとう。
![](https://assets.st-note.com/img/1704428230796-4iy4sM9tra.jpg?width=1200)
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