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【写真は写偽】実際のサイズ感をどう表すか

一度こんな記事も書いている。

大好きな虫は、できるだけ近くで、大きく撮りたいと思う。

そう思うことが圧倒的に多い。

しかし、撮ったものを後で見たとき、あれ、実際はどれくらいのサイズだったっけ?とわからなくなることがしばしばある。

大きく撮っているから、実際はもっと小さいのに、脳内の記憶ではもっと大きいものと錯覚している。

芸能人を直接見ると、あれ、小さい?と思うのに似ているか。
(逆に中には大きく感じることもある)

昨年6月に発売された『昆虫 新版 (学研の図鑑LIVE(ライブ))』では、多くの昆虫が実際のサイズの写真で出ている。

ずらりと並ぶその姿を見て、私の最初の感想は、え?虫ってこんなに小さかったっけ?だった。思わずすぐにスズメバチのページを確認したが、その思いはさらに深まった。

写真で撮ると実際のサイズがわからなくなるというのは、大学3年のときの地学の授業で鈴木先生から教わった。

当時、デジカメというものはまだなく(少なくとも普及しておらず)、私自身(写されるのも含めて)写真から遠ざかっていたので、へーと感心して話を聞いていた。

見せてくれた岩石などのスライド写真のいくつかは、たばこの箱やライターといっしょに写されていた。

自分で虫の写真を撮るようになってからはそれを思い出し、ちょっと前までは、可能な限り1円玉と記念撮影していた。

1円玉は日本の現金を普段から使っている人なら、パッと、ああ、これくらいの大きさかとイメージが湧く。しかも直径20mmという正確さだ。

最近は、今年だったか去年だったか、ルミネカード10%オフのときに買った無印良品の定規を使っている。直感的には必ずしもわかりやすくないが、噓偽りのないだいたいの長さはわかる。

https://note.com/konton57/n/nc0d4ffcddc81

これで、採ったクワガタ、どちらが大きい、俺のだ、いや、俺のだというケンカを防ぐこともできる!?

今日は、コアシナガバチを撮っていて、ちっちぇ~~~という思いが強くて、でも、やっぱり大きく撮りたくて、でも、やっぱりこの小ささもちゃんと表現したいと、葛藤した(笑)。

コアシナガバチにかぎらず、まずは90mmマクロレンズで撮ったものをずらりと出すよ。歩いて数分、近所のヤブガラシ・ドリンクバーだ。ファミレスと違って、大人でも無料。

ナナホシテントウ
コアシナガバチ
クロヤマアリかな

大きさの対象物、アリが来てくれて、やった!と思ったのだが、かえってコアシナガバチが大きく見えてしまう。

マメコガネ

マメコガネがヤブガラシの蜜を吸いに来ているのを初めて見た(気がしていたが過去に証拠画像ありそう)。つい大きく撮る。

あ、と思い直して、やや離れて撮るも…。

ダンダラテントウかな?

ちょっと意識して、距離を置いてコアシナガバチを再び撮る。

小さい感じは出ていると思うが、ちっちぇ~~~という感じではない。

だいぶ小さく写っているが、これでもまだ物足りない。

定規はリュックに入っているが、動き回るコアシナガバチでそれは難しい。

ㇵッとひらめいた!

35mm判換算で50mmで撮ればいいのだ!

50mmが一番人間の目の見た目に近いと言われている。このことは『副業するならカメラマン』で知った(ということはひょっとしたら書いてなかったかもしれないが、この本ではレンズは50mmのF値が小さい単焦点レンズ一択ですすめている)。

この本をきっかけに買った25mm、F1.8のレンズを家に取りに一度戻る(マイクロフォーサーズなので35mm判換算して50mmとなる)。なんといっても超絶軽いのだ。え?おもちゃ?というくらい。今度からこれも持ち歩くことにしよう。

比較対象に、これは見慣れているからわかってもらえるかな、ナナホシテントウ。

コアシナガバチ。しかし、つい、近づいて撮ってしまう。上のナナホシテントウと同じ距離で撮るの難しいし、つい、忘れる。

だって、そこにコアシナガバチがいるんだもん!

好きなコがいたら、つい近づいちゃうでしょ?

被写体との距離0.4550m
同じくらい
0.7650m

どこにいるかわかる?撮った私自身、すぐにわからなかった。でも、実際こんな感じなんだよ。実物は、動きがあるから、そこにいるってわかる。

0.780m ミツバチがいい塩梅できてくれた

これでどうだ!コアシナガバチよりボリューム感のあるミツバチ(あくまで普通サイズのミツバチ)が来てくれた。

ちっちぇ~~~という感じ、わかってくれるかな?同時に、このサイズで撮りたいと思わない気持ちも。

一度脳が小さいと認識すると、もしかして、けっこう小さく思えてくる??またちょっと近づいて撮ったよ。

50㎝足らずの距離
マメコガネとの距離0.390m

ところでこのレンズ、どこまで近づいて撮れるんだっけ?と試したら、全部記録上は0.250mとなった。メーカーのページ見たらやはり最短撮影距離は0.25mとあったので、合っている。

以下の3枚はすべて最近接の0.250mで撮ったもの。大雑把に言うと被写体と額の間に30㎝定規が入るかどうかってとこ

だね。

マメコガネとミツバチが同時に入り、やったね!の1枚。

そして、最後にこれは90mmマクロレンズに戻して撮ったもの。

0.650m
0.655m

いったん小さく認識すると、90mmマクロレンズでも同じくらいのサイズに写している自分を不思議に思う。

でもねぇ、やっぱり小さいの見たら、大きく写したくなるよ!

載せる予定なかったけど、ここを執筆中に毎度おなじみ

風信子(かのこ)@hyacinth_tdeさんに教わる。

ハラアカチビコハナバチではないかと。

おまけ。

見出し画像のコムラサキ(とハナムグリ)、300mmレンズで撮影距離は1.985m。すぐそこに見えるかもしれないけど、頭上だし(ヒトの感覚では垂直方向は水平方向と比べてとても距離があるように感じる。例えば富士山の高さは4㎞ないんですよ)、けっこうな高さですよ。シラカシから少し離れて、斜め上を見上げて撮ってます。

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