「いただきます」という言葉
日本語で一番好きかもしれない。
その割には食べるとき、ほとんどいただきますと言っていないが。
1日3食、ほぼ欠かさず食べているが、ほぼ一人で食べている。
どんなに高尚なことを言ったところで、人間は哺乳動物のヒトとして、たくさんの命を奪って、それを体内に取り込まなければ生きていけない。
哺乳類というところがまたみそで、鳥類とともに温血動物なもんだから、体温を維持するために大量に食べる必要がある。
そんなことそれまで考えてみたこともなかったが、『生命の跳躍』を読んでからだ、そんなことを意識するようになったのは。
もう13年も前の話か。
キリスト教というものがお前は好きなのか嫌いなのか、どちらか一方だけを選べと言われたら、踏み絵は超余裕だとだけは答えておこう。
高2のときにクリスチャンの英語の先生から『巡礼者の旅』を1年近くかけて授業で読まされて、原罪についてさんざん出てきて、けっきょく本質はなにも理解できないまま、ただただうんざりした(今ならばもっと積極的に吸収したと思うがいかんせん生意気盛りの高2だった)。
そんな私でも、他の生命を奪って、自分の命を維持するヒトという生き物は、この一点だけ切り取っても、生まれながらにして罪深い、と思う。菜食主義者でも同じだ。
「いただきます」とはお命「いただきます」ということ。
いただく命は、自分が必要とするものだけにしたい。
映画『ゴールデンカムイ』を見て、「アイヌはすべて使う。無駄は出さない」という生き方が何度も出てきて、あれは嬉しかったな。
デニーズにて、フードロスの取り組みのデジタルサイネージを見て、ふと。
以前から思っていたことを吐き出させてもらった。
一人でやるのちょっと恥ずかしいけど、特にランチはたいてい外なので、手を合わせて、たとえ小声でも「いただきます」と今日の夜ご飯から言うことにする。
ごちそうさまでした。
あ、手を合わせて「ごちそうさまでした」は今やった。
まだドリンクバーでこれから粘るけどな。
追伸:
デニーズのラーメン、たぶん初めて食べたが、麵がもちもちツルツルで結構おいしかった。ミニラーメンでちょうどいい感じ。ただし、つゆはちょっと塩気多かった。主治医にラーメンのつゆは半分は残すように言われて、全く守っていないこの私が、残した。
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