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はじめて油絵を描いてみた②

次に、遠くの山を描く。筆ではなく、食事用のナイフのようなものを使って山の稜線を描き始めた。パレットナイフというらしい。素早く、いとも簡単に稜線を形作っていく。濃い青をベースに白い雪肌を思わせる山の右側は、おそらく陽の当たる方向なのだろう。陰となる稜線の左側には青を気持ち多めに入れて混ぜ合わせ、パンにバターを塗るかのように色付けしていく。谷と思われる部分も日陰になった。陰が出ると山の立体感がしっかりと出てくる。次々に形作られ、色付けされていく様は、リズミカルで何ともテンポが良い。あっという間に雪を覆った遠くの高山が出現した。映像を見ながら私はまた、描きたい衝動に駆られてくる。

 次は画面の中ぐらいから前景へ移っていく。やや遠くにある樹林、近景の樹木、湖と近くにある草や低木と、一気に描き上げていく。パレットナイフ、太めの筆、細筆と、数種類の筆を使い、緑、橙、青、白などの色を巧みに混ぜながら、近景を仕上げていく。

(忘れないうちに描こう)

 そう思い立って、映像と同じような要領で描くことにした。空と雲、遠くの山、近景…、筆使いも真似してみよう。(何がいいかな…、やっぱり富士山かな)私はもう一度富士山を描くことにした。映像を見た後、筆使いも真似しながら描いてみた。それがこれだ。

絵画(富士②)

描いてみ思ったこと、筆使いが思ったよりも難しい、特に細かい部分、混ぜ合わせでなかなか思うような色が出せない、片付けが大変…など。集中して4時間程、一気に描き上げたので、さすがに疲労感を感じた。この作品を描き終えて画面を眺めていたら、次も描いてみたくなってきた。

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