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コンペの審査で自分の視点を見つめ直した。渋谷公園通りデザインコンペ。

こんにちは。毎日投稿86日目です。
今週末は子どもたちを実家に送り込み、集中作業時間を確保。

プレゼン資料作ったりいろいろ課題図書読んでレポート書いたり、いろいろありましたが、一番重かったのがこちら。
渋谷の公園通りのデザインコンペの審査でした。

渋谷の公園通りとの付き合いは昨年度から。
「渋谷公園通りの未来ビジョンを考えるデザイン・ワークショップ」で講師をさせてもらったのでした。
最終日に各チームの提案への講評がありました。そのときに、建築やランドスケープの専門家の前で怖気付いて「あんま良いコメントできなかったなー」と自分の実力がこんなもんか、と思った記憶があります。

ですが、ありがたいことに今年もご指名いただき、後続企画のデザインコンペの審査員を仰せつかったのであります。
(女性枠✖️行政枠にはまるレアキャラでラッキーw)

で、今週末は3月16日(土)のプレゼン審査会に向けての一次審査でした。応募されてきたパネルを見て、この提案のプレゼンを聞きたいと思った数件を選ぶというものでした。

まず応募が多くて驚きます。賞金の力なんでしょうか。
以前、この企画の中心となっている西村先生が、デザインコンペの大切さ、しっかり賞金を用意することでプロも力をいれて応募するようになり、そうやってお金をかけることが公共デザインを良くしていくし、まちの魅力にもつながっていく、ということを教えてくれました。

そして、提案のクオリティ。
どの提案もほんとにレベルが高い。
これから選ぶのか・・・と圧倒されてしまいました。

縮小印刷された紙を読み込みながら、募集要項の審査の視点を意識しながら、ビビビとくるものを選んでいきます。

1. 独創性︓東京を代表する競争⼒のある提案であること
2. 地域性︓協議会の掲げるまちづくりの⽅針に合致すること
3. 将来性︓将来を⾒据えて実現可能な提案であること
4. 持続可能性︓エリア価値向上/収益化に寄与する提案であること

渋⾕公園通り 2040 デザインコンペ 審査の視点

こーゆーのってみなさんどうやってやるんでしょうかね。。。
私は選びきれないので、はじめに「いいな」と思うものに付箋をはってみたら15件弱でした。一通り目を通すとはじめのほうの提案を忘れてしまったり、自分の考えがブレてしまったりするので、2,3回繰り返して見返していくと、これは上位だろというのは一桁代にら固定されてきました。
そこからそれらリビングに並べて順位づけする、ということをやってみました。そして迷いに迷ってそのなかから事務局から指定された件数に絞ったのでした。
悩みすぎて半日以上かかりましたw

選ぶ中で、自分の軸も改めてわかってきたし、所感をメモっておきます。
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  1. コンペ元の協議会はわりと近い将来の2040年を提案を求めているなかで、100年後みたいな遠い将来の話でなく、想像できる近未来の提案のほうに惹かれた。

  2. 緑や水の提案が多くて、嬉しかった。でも街路樹が育つまでの時系列や、いま世の中で街路樹が減っていってるのは管理が大変だからであって、どう管理していくかみたいな言及が提案のなかにあってほしい。リアリティがあるのか、が気になった。これは自分が行政の人間だからなんだろうなと思う。

  3. 空中に大規模な構造物を作る提案よりも、路面のデザインを変えるだったり、ファーニチャーでまちのデザインを作っていく、みたいな提案の方が惹かれた。これも私が行政の人間だからなんだと思う。

  4. 去年のWSのときには、街路内の提案がメインで沿道の建物側への提案が少なかった。今回のコンペでは建物側についても言及しているものが増えていた。

  5. コンセプトのわかりやすさが提案によって大きく違った

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特に、3点目とか、デザインコンペなので、わかりやすく土木デザインを提案しているもの(=構造物があるもの)が新鮮だし、光が当たるんだろうなと思ったのでした。自分の選び方がこれでいいのか、不安に思ったりもしました。

が、内藤先生はじめ、小野寺康さんも西村浩さんも林千晶さんも、西村先生も建築・ランドスケープ分野の超すっごい方々が集まっているので、私は私の視点でよいだろう、と思うことにしたのでした。

会議で発言する時だったり職場で異議を唱えるときに自分に言い聞かせてる言葉。私はダイバーシティ要員。自分の意見をちゃんと発すること。

令和6年3月16日(土)の午後にプレゼン審査です。
プレゼンも楽しみだし、↑のちょうすっごい方々の意見を聞けるのも楽しみです。私も発言するように頑張ろー。

HPに載っていた多摩美大の学長 内藤 廣先生の挨拶文にすごく惹かれました。
1フレーズだけ引用して、今日はおわりにします。

渋谷は谷地形に自然発生的に生まれたビオトープみたいな街、と言ったことがあります。このビオトープは、巨大開発を飲み込み、エネルギーを吸い取り、それを栄養にし、その個性をより過激なものに展開していくでしょう。

SHIBUYA PARK AVE. 2040 DESIGN COMPETITION審査委員長からのメッセージ


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