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コンドウノリカズ
2021年3月12日 03:44
もっと自分の手が長ければ、落ちてくるあの月を支えられるのにと、子供のころ思っていた。 誰もあの月が落ちてくるなんて信じなかったケド。 でももし月が本当に落ちて来て、見上げるその姿が日に日に大きくなっていくとしたら、人はいつまであの月を美しいと眺めていられるだろうか。 爪の先ほどだった月が手のひらぐらいの大きさになったら? バスケットボールぐらいでは? 落ちてきた月はやがて大気圏に触れ、