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やるチャンス

こんぷーの行っている居場所だけではなく、いろいろな居場所支援やこども食堂などでは、よく、ゲームや遊びの体験会をやっています。

支援してもらって、ゲームや遊びをするのか。

と、思う方もいらっしゃるかもしれません。
そう思っている方は、きっと、ご自身では気づかなくても、それはそれはとても幸せな人生を歩んでこられたことでしょう(若干の嫌味)。

支援先に飛び込んでくる若者たち・子供たちは、お役所や学校が考える一般的な体験ができていません。
幼稚園から小学校にかけての手遊びや歌、少し大きくなってからの図画工作や手仕事、それを見てくれる大人もおらず、教えてくれる環境もなく、生きることに必死だった若者たち・子供たちです。

ボランティア先でも、たまにみんなで手を動かすことがあります。

以前、みんなで餃子を焼いたときのこと。
スマホを握って離さない若者が「なんか面白そう。やってみたい。」と声をかけてきました。
餃子なんて、ひだひだがなくてもいいのです。皮に肉のたねをのっけて、はみ出ないようにぱたんとくるんで焼けばいいのです。

「わー、なんかおもしれぇ」

10分後。
「やっぱ飽きた。できるの待ってる。」

これを「根性のない若者だ」とお思いになりますか?
こんぷーは、この若者は、今やっと、普通の家庭なら小学校3年生の時に体験できたであろうことを、体験できたのだ、と思うのです。
20代半ばで小学校3年生。この若者は、どれだけ長いこと、一人で頑張ってきたことか。

みんなで作った不ぞろいの餃子、焼いて食べたらそれはそれはおいしいものでした。

勉強だろうが遊びだろうが、なんでも体験して、「普通の家庭なら」と言われてしまいがちなことを取り返して、進んで行ってほしいと思います。

。。。だからさ。
18歳までとか、19歳から29歳までしか支援しないよとか制限かけるお役所仕事は、ほんとうに考え直してほしいのですよね。

あんまり感傷的になりすぎてはあかんので、支援情報。
年齢制限はありますが、ハードルの低いものから高いものまでを毎年開催している団体の体験事業です。
(日本の山歩きから、ヨットやヘリコプターに乗る体験とか幅が広すぎ。。。)

ノエビアグリーン財団
https://www.noevirgreen.or.jp

みんな、チャンスを見つけよう。

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