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気遣いのお話

PC講座で新しいネタ(テキスト)を作ると、何度も読み返して、誰も聞いていない部屋で夜中に一人、声上げてリハーサルしたりして、準備をするのですが、ほんとにこういうことは夜中にやるもんじゃないですね。
大体、どこか抜けていて、次回の宿題になることが発生いたします(とほほ)

就労移行支援の通所者の方たちの中の、精神障害や発達障害の方は、一つのことが気になると先に進めなかったり、前の説明と今現在の操作が似ていることに気づかなくて止まってしまったり、ということがよくあります。
ので、テキストは毎回「初めて講座を受ける人向けの説明を端折らないもの」にしているつもりなのですが。。。

今回、やってしまいました。
2ページ前で「コピー・貼り付け」の手順を説明しているので、とあるページで文章内に「コピー・貼り付け」としか手順を書かなかったら、お二人の方がつっかかってしまいました。
こういうときは、せめて「2ページ前の手順」とか「テキストXXページ目に書いてある手順」としなければいけない、と痛感した次第でございます。

通所者によっては、本当に目の前のことを対処するのに100%手一杯になる方がいらっしゃいます。
例えば、先ほどの「コピー・貼り付け」(Windowsでの操作)でも

・コピーしたい範囲をマウスカーソルでドラッグして範囲選択
・ホーム画面左上の方にある「コピー」ボタンをクリック
・貼り付けたい場所をクリックしてマウスカーソルを移動させる
・そのままホーム画面左上にある「貼り付け」ボタンをクリック

と説明すると
「なんでボタンを使うんですか。なんでCtrl+Vじゃないんですか。なんでこんなに方法がたくさんあるんですか。みんな同じなんですか。みんな違うんですか。」
と、なんでなんで攻撃する方がいらっしゃいます。
その方は「Ctrl+V」多用派だったので
・Ctrl+Vを知っていること自体がPCを使いこなせていてすごい
・ボタン操作もキー操作も内容は同じ
と、まずお伝えしました。

そして、「なんでこんなに方法がたくさんあるんですか。」については。。。
手をけがしていてマウスが持てなかったり、マウスの操作が難しかったり、逆にキーボードのキーを同時に打つことが難しい障害があったり、ボタンのように見た目で操作内容が判断できないと怖くて操作できない人がいたり。。。だから、いろんな人が操作できるように、好きな操作が選べるように、何通りも操作手順があるのです
とご説明しました。

(近くに肢体障害の方がいるときには、もう少し別の表現でご説明することもあります。)

100%手一杯の状態が95%くらいになって、残りの5%で周りの人のことが見えてこれるようになったらいいな、そして、こんぷーも、わかっているはずと思わずに、やっぱり気遣いは必要なんだなと思った日でございました。

ダイバーシティーへの1歩だ。(あ、風呂敷広げました)

一歩ずつ

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