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【恋する母たち/吉田羊】優子さんを考察したら、女性が不倫する理由が見えてきた

こんにちは
コンです。

みなさんは、現在TBS系列で放送中の金10ドラマ
「恋する母たち」はご覧になっていますか?

毎話めまぐるしく展開が変わる3人の母たちの危ない恋模様に
僕もハラハラドキドキしてやみつきになってます!

こういうドロッとした不倫系のドラマ好きなんですよね〜w

さて、今回は「恋する母たち」で登場する
吉田羊さん演じる林優子という人物を掘り下げてみたいと思います。

一見すると非常に恵まれた環境に身を置きつつも、
どうして部下である赤坂と一線を超えてしまったのか。

これを読めば、最終回がより楽しめる!

仕事では優秀でも、仕事外ではスキを見せる魅力たっぷりな優子さんを
考察したいと思います。

【注意!】この記事では、最終回直前第8話までのネタバレを含みます。

【ストーリーの簡単なおさらい】

優子さんというと、バリバリのキャリアウーマン。
仕事命という役柄であるものの、とてもおおらかな性格で部下から非常に慕われる理想的な上司という存在。

しかし、家庭では非常に肩身の狭い思いをしている。
特に、息子の大介(奥平大兼)が思春期ならではの気難しさを持っていて、優子さんには心を開かない。夫のシゲオ(矢作兼)には心を開いていることから、より一層家庭で感じる孤独感に悩んでいた。

そんな状況から、優子さんに行為を持つ部下の赤坂(磯村勇斗)と一線を超えてしまう…

赤坂との不倫の理由はもちろん、
家庭での肩身の狭い状況を作り出した理由、
物語で軽く語られた1度目の浮気の理由

それは一言でいうと

優子さんの人生において、「仕事」に最も価値を見出しているから


【前提1】「子持ちキャリアウーマン」の欲求要素3つ

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優子さんを考察していく上で、前提をおさえておきます。

今回のドラマでは、次の3つの要素から
「子持ちキャリアウーマン」の優子さん
というキャラクターを描いています。

仕事  恋  子供

仕事:これはみなさんも納得のはず。
   物語最初から仕事ができるキャリアウーマンとして描かれ、
   その後も昇格を目標とした他部署への栄転を快諾するなど、
   仕事で輝く優子さんを描いています。

恋 :部下の赤坂と不倫関係になってしまった優子さん。
   後ほども書きますが、これは完全に優子さんの「恋」だと思います。

子供:息子の大介にうまく心を開いてもらえない優子さん。
   ここを「家族」としていないことに気付いてもらえているでしょうか。
   理由は後ほど。

【前提2】理想的な「子持ちキャリアウーマン」とは?

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優子さんの考察に入る前に、もう1点前提を抑えておきたいです。

理想的な「子持ちキャリアウーマン」とは、
先程紹介した「子持ちキャリアウーマン」の3つの欲求を全て満たしている人

ということですね。

✔︎仕事の欲求を満たすとは、
 バリバリと、自分の思い描くようなキャリアを歩み成功すること。

✔︎恋の欲求を満たすとは、
 自分が魅力に思う人を愛し愛されること。

✔︎子供の欲求を満たすとは、
 自分が息子を愛し愛され、良好な関係を築くこと。

さて、ここで注意して欲しいのは、「恋の欲求を満たす」という部分。
「自分が魅力に思う人を…」
としているところに違和感を感じませんか?

え、夫じゃないの?

そう、ここであえて「夫」ではなく「自分が魅力に思う人」としました。

夫は「子持ちキャリアウーマン」の「恋への欲求」に作用すると考えるからです。

ある人にとっては、
「自分が魅力に思う人=夫」
でしょうし、でもある人にとっては、
「自分が魅力に思う人≠夫」
ということもあるでしょうしね。

ちなみに、先程の3つ目の欲求を「家族」ではなく「子供」とあえてしたのは、
このように「夫」は「恋への欲求」で登場するためです。

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オススメ 記 事

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優子さんは「仕事」を何よりも大切にしている

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ここからはこれまでの前提を踏まえ、優子さんの考察に入ります。

そもそも優子さんにとって、先述の「子持ちキャリアウーマン」の3つの欲求のうち最も大切にしているのは「仕事」だと考えます。

なぜなら
「仕事」が「恋への欲求」における優子さんの魅力に思う人物像を形成し、
「仕事」が「子供への欲求」を阻害している

からです。

後者については、改めていうことでもないかと思います。
仕事優先だからこそ、思春期を迎え気難しい息子 大介にしっかり向き合う時間がない。
大介自身もそんな優子さんの姿に、どんどん心を閉ざす。
悪循環ですね。

一方、前者については少し説明がいるかと思います。
次の項目で深掘りします。

優子さんは、夫シゲオに対して最初から恋をしていなかった

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驚きましたか?w
僕はこのように結論づけました。

なぜなら優子さんは、

自分が最も大切にする仕事において、信頼のおける男性に魅力を感じるから

この結論そしてその理由に至ったのは、
優子さんの2度の不倫からでした。

赤坂との不倫に至ったのは、京都出張の際バリバリのキャリアウーマン優子さんでも失敗を覚悟したピンチを救ってくれた赤坂が、仕事で信頼できる男と魅力に感じたから。

かつて上司との不倫に至ったのは、ドラマで詳しくは描かれなかったもののおそらく優子さんにとってその上司が、仕事において信頼のおけた男と魅力的に映ったから。

自分が最も大切にしている「仕事」、
ましてや役員候補ともいわれ周りの人から頼りにされている優子さんにとって、
仕事において自分より優れた力を持った男性は魅力的に映ってしまうのでしょう。

一方で、夫シゲオは売れない作家。
自分にはできない、家庭を守ってくれるシゲオには感謝し愛しはするものの、
「仕事」という場面ではないからそこまで魅力に映らなかったのでしょう。

優子さんにとって、シゲオは家庭を守るという点において文句ない夫だったのでしょうが、そこに「恋」はなかったのだと思います。

まとめると、
優子さんにとっての3つの欲求は、
仕事:バリバリ働き、自分の思い描くキャリアを歩む    
恋 :仕事において信頼のおける魅力的な人を愛し愛される 
子供:息子 大介を愛し愛される

仕事の欲求は満たせているものの、それ以外は満たせていない。
それは、優子さんが「仕事」を最も大切にしているが故に
他を両立できるよううまく立ち回れていないから。

なぜ優子さんにとって「仕事」が最も大切なのか

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「仕事」こそ、これまでの優子さんの人生全ての結晶だから
なのではないでしょうか。

これは、実際に仕事に力を注ぐ女性、いや男性も想像しやすいのかなと思います。

ドラマでは描かれていないですが、
優子さんはおそらく昔から優秀だったのでしょう。

名門と言われる大学を出て、大手の食料品メーカーに就職する。

優子さんの働く"コジカフーズ"、現実世界でいうと味の素とかサントリーとかですかね。
就職難易度も非常に高い、大企業。

会社では、これまで蓄えてきた自分の力を発揮してきた。
女だからと冷たい目線で見られ嫌なことを言われても、耐えてきた。

これまでの努力の方向性が、今の成果・立場なんです。
これまでの優子さんの人生全ての結晶が、「仕事」なんです。

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オススメ 記 事

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優子さんが赤坂と不倫してしまった理由

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ここまで、優子さんという人物を
仕事/恋/子供という「子持ちキャリアウーマン」の3つの欲求から考察しました。

ここではこの考察から、部下の赤坂と一線を超えてしまった理由を考察したいと思います。

そもそも、女性が一線を超えてしまうのは以下の2つの要因があるのではないでしょうか。
・魅力的な人が現れた
・物足りない環境

これを優子さんに当てはめます。

・魅力的な人が現れた

赤坂ですね。

先述しましたが、赤坂は京都出張の際、バリバリのキャリアウーマン優子さんでも失敗を覚悟したピンチを救いました。

優子さんにとって魅力的な人とは、
自分が最も大切にしている「仕事」において信頼のおける人
ですから、赤坂は完全に当てはまります。

さらに、赤坂は自分よりもいくつも年下。
年下にも関わらず、自分にはない魅力的な一面を持っているとなるとより一層優子さんの心は揺さぶれていたのではないでしょうか

・物足りない環境

なかなか心を開かない大介、加えて疎外感ある家庭です。

優子さんは息子 大介を愛しているものの、思春期で気難しい大介には心を開いてもらえずにいました。
ただ、大介は夫シゲオには心を開いていました。

自分には心を開かない大介と心の奥底では「恋」をしていない夫シゲオが仲良くしている家庭内で、優子さんは1人寂しい思いをしていたはずです。

そんな寂しさをどこかで埋めたい、そう思うのも無理ありません。

こうした2つの要因から、優子さんは赤坂と一線を超えてしまったのです。

次回とうとう最終回!優子さんの恋の行方は?

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ここまで、
優子さんの人物像、
どうして赤坂と不倫してしまったのかを考察してきました。

これまでの人生の方向性から、「仕事」を目一杯頑張ってきた優子さん。
しかしそれが裏目に出て、恋/子供という欲求を満たせずにいた。

でも、優子さんも1人の女性。
彼女なりの欲求を満たしたいのは、人間であるがゆえ当然のこと。

そんな満たされない状況の中、優子さんにとって非常に魅力的な赤坂が現れ、
そのまま深い関係になっていった。

考察してみて思うのは、優子さんみたいな女性はたくさんいるんじゃないかな、ということです。
それは、一線を超えていなくても、
優子さんのように仕事が優先で、恋/子供という欲求が満たせていない人も含めてです。

今後もより一層多くの女性が社会で活躍するでしょうから、
優子さんに共感する女性もより多く出てくるのかな。


さ、次回は最終回!

千葉の営業所へ転勤して以降、とにかく仕事を第一に頑張ってきた優子さん。

とは言っても、赤坂への気持ちはまだ完全には捨てきれないみたい。

シゲオとの離婚も決まり、世間的にも誰かと恋に落ちることを許される状況に。

果たして、赤坂との関係はどのような決着を迎えるのか。

金曜日が楽しみです!


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