今年も太宰治生誕前夜祭をやりました
さて、本日は6/19(金)は太宰治の命日・誕生日である桜桃忌です。
(あと、私がエントリーしているミスコン
ミスiDの公式サイトにプロフィールやPR文・動画が掲載されました。たまたま私にとって大事な日が被りましたね、応援よろしくお願いします)
太宰が玉川上水に飛び込んだ日は6/13なので、13日が命日ともいわれてますけども。
毎年6月13日から19日は川を漂う太宰のことを頭に浮かべて過ごしてやるせない気分になったりしちゃう。
私は太宰に10代を支えてもらった人間で、桜桃忌は恩返しのような、貢ぎ物というか、儀式のような気持ちで毎年ひっそりと三鷹の墓前へ向かうのが恒例となっています。味の素持参で。
思い返せば、初めてお墓まで出向いたのは2012年。私がまだ高校生だった頃。ちょうど授業が午前で終わる日だったので14時台の法要への参加を試みダッシュで電車に飛び乗り、三鷹駅から禅林寺までの20分強の道を人に聞きながら進み、人の流れを追って寺の門をくぐって、対面した美しい墓前に感動しながら呼吸を整えていると、すぐ法要がはじまったのでした。
はじまった途端、強い雨が降りはじめたのを覚えています。太宰さんが喜んで泣いてたのかしら、なんて当時は言っていた気がします。
太宰が飛び込んだ日は大雨だったみたいで、今年も13日は大雨で「太宰さんは雨が似合いますねぇ」なんて思いました。
さて、そんな私は2018年6月18日から『太宰治生誕前夜祭』というファンイベントをひっそりと開催するようになりまして、今年もやりました!今年もイベントバーエデンにて開催。
マニアから、教科書でのメロスくらいしか知らない方までが集えるイベントとして、語り合い、ほんの少しでも太宰を想う人が増え、その素晴らしさを再認識してもらえるきっかけになればと思って開催しているんですが、今年は実際に、太宰をあまり読んだことのない方々の方が多く集まってくださいました。ありがとうございます。
主に人間失格の話が多かったのかなと。
人間失格は暗いって言われてるけど、そんなことなくて、ユーモアとコミカルさがある。
太宰はこの作品を喜劇として書いてる、って雑草さん(共催の方)が言ってたかな。最後のあたりに堀木と言葉を悲劇名詞か喜劇名詞か質問するゲームをしているのは、種明かしみたいな。
うー、記憶力が悪いので、こんな話をしたよ〜っていうのがほとんど忘れちゃってて、聞けばそんな話した!って思い出せるので…覚えてる方、是非私にお寄せください
人間失格、久々に読まなきゃ。
最初の方でやたら太宰のクズさについて話した気がしますね。太宰、そんなひどいクズだと思います?私は可愛いクズだと思ってますけど。
あと、メロスは小学校?中学校の頃演劇をやったよというお客様もいらした。羨ましい。
メニューも太宰の好物や作品にちなんだものを出しました。
共催の雑草さんが作ってくださったカクテル素敵でした
ちなみに今年のフライヤーは昨年の桜桃忌に行った太宰の墓前を撮影したもので作りました。
きれいでしょ、さくらんぼ。いい光景ですよ。
今年は墓前へ行くことを控えた方がいいんでしょうから、自分のこの『太宰治生誕前夜祭』をもって今年の恩返しとさせていただきましょう。
ほんとうはですね、映画『人間失格〜太宰治と3人の女たち〜』を観て太宰が嫌いになったとかヤイヤイ言って今年は他の人にお任せするつもりだったんです。
私は一途、生真面目というか、変に入れ込んでしまったからかしら、好きな人の悪いところだけ見せられると流石に心が折れてしまったというか。集めた本や神谷バーのグラスだって、人に譲りたくなるくらい嫌いになってしまってほんと悲しかった。
でもね、ふと思い出すんです。太宰の書いた美しい文章を。息苦しさを抱えた卑屈な主人公とその心情を。あぁ、いいな、やっぱり好きだなと。例え嫌いになったとてお世話になった人として思い続けていたい存在でもあるなと。
(私はだいたい嫌いになって離れるとスッパリしちゃうタイプ)
結果、開催してよかったです。
また来年もやりますので、お楽しみに。
みゆきち
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