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河野大臣の「大臣」って?

河野「行政改革担当大臣」、河野「規制改革担当大臣」…etc、河野太郎大臣の肩書、多すぎじゃない!?と思った人も多いのではないでしょうか。河野大臣の正式なポストは以下の通りです。

行政改革担当
国家公務員制度担当
内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策 規制改革)

その他の大臣については下のリンクをご覧ください。

お1人あたりのポスト名が多いですね…。ということで、今回はそもそも「大臣」とは?というところを掘り下げていこうと思います。

1つの国家機関に権力が集中してしまうと、独裁や腐敗の恐れがあり、それを防ぐために、権力を分散する三権分立と言う仕組みが取られています。内閣にはその中で、法に基づき政治執行をする行政権が属しています。

「内閣は、法律の定めるところにより、その首長たる内閣総理大臣及びその他の国務大臣でこれを組織する。」(憲法第66条より)

そして、内閣法にはこのような規定があります。

「第二条 内閣は、国会の指名に基づいて任命された首長たる内閣総理大臣及び内閣総理大臣により任命された国務大臣をもつて、これを組織する。
2 前項の国務大臣の数は、14人以内とする。ただし、特別に必要がある場合においては、3人を限度にその数を増加し、17人以内とすることができる。」

国務大臣を充てるポストは以下の通りです。

1 主任の大臣(11)

12省庁に各省の長として、各省大臣は行政事務を担当します。大臣の下には副大臣と大臣政務官が付きます(1〜3人)。彼らは政策企画、立案への参画などを行い、副大臣は大臣不在の時に大臣に代わって答弁や決裁を行います。かつては大臣の下には事務次官と政務次官が付いていましたが、政務次官は事務次官の上司ではなく実質的な役どころが疑問視されており、1999年の国会審議活性化案により政務委員制度や政務次官が廃止され、副大臣と大臣政務官の新設がなされました。そして新たに党首討論を行う国会基本対策委員会が新設されました。

2 国家公安委員会委員長(1)

3 復興庁大臣(1)

4 内閣官房長官(1)

5 内閣府特命担当大臣(17)

重要な政策課題を内閣府で担当します。省庁横断的なテーマが多く、沖縄・北方担当と金融担当、消費者・食品安全担当は必置です。(沖縄・北方担当大臣は河野大臣ですね) そして、河野大臣は「規制改革担当大臣」でもあります。菅内閣のその他の特命担当大臣のポストには宇宙政策、知的財産戦略、クールジャパン戦略、男女共同参画、など様々なものが挙げられます。

6 担当大臣(23)

首相が特に重視する政策を兼務で担当します。2021年3月31日までの東京五輪担当大臣を含みます。今回は菅内閣の目玉政策であるデジタル化を担当しているのが平井大臣で、「デジタル改革担当大臣」をされています。河野大臣は「行政改革担当大臣」であると同時に、「国家公務員制度担当大臣」でもあります。

以上の55ポストを20人の国務大臣が担当しているのです。

河野大臣の各ポストにおける主なお仕事の一例を最後に紹介します。

A 行政改革担当

押印廃止が真っ先に挙げられます

また、行政レビューは記憶に新しいでしょう。

B 国家公務員制度担当

霞ヶ関のホワイト化に大臣は力を入れておられます。

C 規制改革担当

>河野太郎規制改革相は1日の内閣府の会合で、風力発電施設への国の環境影響評価(アセスメント)の基準緩和を環境省に要請した

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66879530R01C20A2PP8000

行政改革と少しかぶる内容もあるようですね。

D 沖縄及び北方対策担当









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