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2009年自民党総裁選挙での河野太郎先生の戦い方から振り返る総裁選

今から10年以上前の2009年。谷垣禎一氏、河野太郎氏、西村康稔氏の3人が出馬し、谷垣氏が当選し、河野先生は時点でした。当時の河野先生の戦いぶりを今回は振り返ってみようと思います。

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「腐ったリンゴを樽に戻せば樽の中は全部腐る。勇気を持って取り除くための総裁選だ。我々は議員票をベースにしていない」 世代交代を訴えての出馬。公約が先生のブログに載っていました。

当時野党になってしまった自民党の改革の断行や、「大きな政府vs小さな政府」の対立軸を明確にせよ、ということ、そして年金制度改革などが主な主張だったようです。

河野先生の著書、『共謀者たち』には以下のような記述があります。

「原子力政策の誤りを取り上げて、核燃料サイクル推進にストップをかけること、年金は100年安心だなどという嘘をやめ、国民年金と厚生年金の両方を持続可能な制度に抜本的に改めることの二本柱をかかげ、自民党の誤りを直そうと思ったからです。 最初から20人の推薦人を集めるために党内を走り回るのではなく、国民に向けて原子力と年金の2つを訴え、まず私の主張を理解してもらおうとしたのです。」その上で政策ではなく政局重視のマスコミを批判されています。

結果としては敗北してしまったわけですが…。

「世論の支持を党員票の支持にきちんとつなげていくことができませんでした。 今回の仲間の輪を大切にして、再起を期して参ります。 ありがとうございました。」 この敗北で先生が得たものとは、一体何なのでしょうか。それは先生のみぞ知るところです。

自民党総裁選というのは党内のトップを決めるわけですから、議員票が多くを占め、世論が結果に直結する、というわけではありません。それはある意味当然のことであり、政治家としての政策がいくら良くても、どうしても派閥や人間関係などが重視されてしまいます。支持者としては歯痒いことですが、それでも尚、世論を動かすことは非常に大きい。世論が動けば、政局も動く。私たち国民は、メディアによる政策論議の報道が不十分であったとしても、インターネットなどを駆使してたくさんの情報が手に入る時代ですから、各候補者の政策を知って支持する人を見極める、そういった姿勢で世論を形成していくべきです。私自身、実は政局ウォッチングが大好きで、政局を1つのエンターテインメントとして捉えてしまう傾向があり、少し反省しています。真に必要な政治家は、派閥抗争に強かったり、政治家にばかり人気がある政治家ではなく、国民にとってベストな政策をしてくださる人なのです。世論という形でそのような政治家を後押しすることができれば良いと思いました。

次の総裁選に出馬するにあたって出版されるであろう河野先生の新たな政策集が楽しみでなりません。必ずや、一回り成長したお姿を私たちに見せてくださることでしょう。

最後になりましたが、お写真はこちらから使わせていただきました。ありがとうございました。



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