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此瀬 朔真
2023年4月19日 00:12
小説を書いているとき、頭のなかで起きていること。 その視覚的イメージ。 頭のなかに部屋がある。 便宜上「楽屋」と呼んでいる大部屋だ。真ん中に机があって、私はそこに座っている。座って脚本を書いている。 大抵、必死で書いている。うまく言葉が出てこなくて、逆に言葉が溢れ過ぎて、とにかく焦りながら書いている。書いては消し、消しては書く。 周囲には登場人物たちがいる。楽屋だから当然だ。彼ら