konosakihe03

何を書けばよいのかわかりませんので、 たまに私の頭の中にある物語を小出しにしています。…

konosakihe03

何を書けばよいのかわかりませんので、 たまに私の頭の中にある物語を小出しにしています。 短いものばかりですので暇なときにでもどうぞ

記事一覧

noteにログイン出来ました。

あなたのnoteに私の名前を見つけた 小さな走り書きのように  けれども丁寧に書かれていた あなたの心に私の名前が 記されていたことを知った 中学生最後の日

konosakihe03
1年前
1

短編にも満たない物語

ひばりが鳴いた ひばりの声はよく響く  その声は私の頭の中で今でも余韻となり、響いている それがひばりの声だと知ったのは、 たまたまつけたテレビでだった。 あの声…

konosakihe03
1年前
6

短編にも満たない物語

16歳の少女は湿地にいた。 ただひたすらに歩き続けている、服は汚れ足は硬くなり、髪の毛はたわしのようになっていた 何もかもがなめらかだったあの頃の記憶を  湿地の泥…

konosakihe03
1年前
5

noteにログイン出来ました。

あなたのnoteに私の名前を見つけた

小さな走り書きのように 

けれども丁寧に書かれていた

あなたの心に私の名前が

記されていたことを知った

中学生最後の日

短編にも満たない物語

ひばりが鳴いた

ひばりの声はよく響く 
その声は私の頭の中で今でも余韻となり、響いている

それがひばりの声だと知ったのは、
たまたまつけたテレビでだった。

あの声をはじめて聞いたのは、大学の学食でだった
美しいと思った
笑うようによく鳴く鳥だと思った

幾日か経ち、私はその鳥を目で探していることに気が付いた
ひばりが鳴くと安心し
ひばりが鳴いていないとどうしたことかと、心配した

きっと声を

もっとみる

短編にも満たない物語

16歳の少女は湿地にいた。
ただひたすらに歩き続けている、服は汚れ足は硬くなり、髪の毛はたわしのようになっていた

何もかもがなめらかだったあの頃の記憶を 
湿地の泥は汚していった
幾日も幾日も少女は歩き続けた

日が上がらぬ湿地で少女は命を産み落としていく
湿地の泥濘は命の産声をゆっくりと沈めた

それでも少女は産み続けなければならなかった
少女の白かったはずのワンピースは血と泥に濡れ、黒みを帯

もっとみる