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【運動能力・運動神経について】需要はなさそうだけど書きたくて・・・

運動能力について
『神経』をテーマにお話します

ややこしい分野ですが
できるだけわかりやすく
伝えられるように頑張ります

✅運動神経って何??

運動能力が高い人のことを
『運動神経がイイ』
っていう表現をします

運動神経がイイっていうのは
具体的にどういうことなのかと言うと

1:カラダが速く反応している
2:カラダを正確にコントロールできている


この2つを満たして
カラダを動かせていれば
運動神経はイイと言えます

では、そもそも神経って何??
という部分になると

引用画像:MSDマニュアル

一気にややこしそうに
見えますが大丈夫です
深く考えずに読み進めて下さい

まず、僕たちのカラダは
外部からの情報を
刺激として受け取っています
それが四角の部分です
そしてその受け取った情報を
丸の部分の脳に伝えています

この時に受け取った刺激を
『電気』の信号として
脳まで送る道路のような働きを
しているもの
それが『神経』です

もっと簡単にします

糸電話が神経です
糸電話は『音の波』を伝えていますが
神経は『電気』を伝えます

✅運動神経に良し悪しはない

ここでひとつ問題が生まれます
神経が糸電話のような
働きをしているなら
『運動神経がイイ』って
いう言葉が少しわかりづらくなります

神経は『電気』を伝えます
電気の速さは光の速さと同じです

雷がわかりやすいかと思います
先に光が届いて
その後に電気の衝撃が来るわけでは
ありません
この2つは同時に来ます
そしてそれよりも遅い音だけが
遅れてきます

なので神経は
そもそも元からすごい速さで
電気信号を伝えているわけです

運動神経がイイという条件に
1:カラダが速く反応している
がありました

でも、神経を通る電気の速さは
元から速いんです


じゃあ運動神経がイイ人が
速いんじゃなくて
運動神経の悪い人が
何かしらの理由で
電気が糸を伝わるのが遅くなっている
可能性はあるか?

これもありません!

もし仮に遅くなっているのであれば
そこには必ず
『電気抵抗』が存在します
そして電気抵抗があると
そこには『熱』が生まれます

白熱球は熱くなりますよね

歳を取ったから
神経の働き(電気の伝わり)が悪くなって
長時間本を読んでると
目が発熱してくる
なんて聞いたことはありません

だから
子どもも高齢者も
アスリートと運動音痴も
神経が電気を伝える速さは
みんな同じなんです

正確には少し差はでますが
すごい速さのものがほんの少し
遅れた程度では何の影響もありません

神経そのものに
良し悪しはありません
悪しがつくとすれば
それはもう病名が付きます

では、運動能力は
一体何で差がついているのでしょう?

✅運動能力とは?

1:カラダが速く反応している
2:カラダを正確にコントロールできている
この2つに差がつく要因
それは

『この2人』です

右側の人が
伝えるべき事を考えて話すまで
時間がかかってしまう
あるいは
左側の人が聞いた事を理解するまでに
時間がかかってしまう

こういうタイムロスが
1:カラダが速く反応できるか
どうかに直結してきます

そして
2:カラダを正確に
コントロールできるかどうかは

これがわかりやすいですかね
神経の情報伝達は
伝言ゲームのようなもので
正確に情報を伝えないと
齟齬が生まれます
それが最終的に動作の正確性として
動きに現れてきます
情報を正しく伝達できているかどうか
これがカラダを正確にコントロール
できるかどうかに関わっています

✅速く正確に情報を伝えるために

では、どうすれば
速くそして正確に情報を
伝達することができるのか

画像引用:ヒトの動きの神経科学

右側の方が
上側の木の枝のように枝分かれしている
丸の部分も
下側の根っこのような四角の部分も
左側と比べて多いですよね
この部分が糸電話を扱っていた
2人になります
そして右側のような状態になれば
たくさんの情報や微細な情報も
上手く処理することができます
1:速さ
2:正確性
を兼ね備えてやり取りができる
ということですね

糸ではなくその両端にいる2人
この2人を優秀にすることが
速さや正確性を高める
つまり
『運動能力を高める』
鍵となります

✅多くの情報を集め結果を蓄積する

糸電話を扱う2人を優秀にする
そのためには
伝える側の人には
より多くの情報を提供できる
環境を整えてあげること
そして
受け取る側の人は
伝えられた情報を忘れないように
蓄積していくことです


視覚で実際に体験してみましょう
これは何に見えますか??

引用画像:ヒトの動きの神経科学

矢印のようなものが
規則性を持って
並んでいるような模様に見えます

では、情報を足してみましょう
こうすれば何に見えますか?

引用画像:ヒトの動きの神経科学

四角の箱、立方体が見えましたか?

2つ並べてみます

引用画像:ヒトの動きの神経科学

Aだけでこれは立方体だ!と
わかった方もいるかもしれません
でも認識するまで
時間もかかったかと思います
Bの方がすぐに立方体だとわかります
これが情報量による
速さです


そしてなぜ
斜線を足しただけで
立方体だと認識したかと言うと
全く同じではなくても
これに近い映像を
実際に見たことがあるからです
これが結果の蓄積です


もうひとついきましょう
これは何が見えますか?

引用画像:ヒトの動きの神経科学

キリンがいますよね?
これも結果の蓄積です
実は立方体もキリンも
本当はただの模様かもしれません
でも送られてきた模様の情報を
脳は今までの経験や知識の蓄積と
照らし合わせて立方体やキリンだと
いう認識をしたわけです
これを逆手に取られたのが
『錯視』というやつですね

✅運動能力を高めるために欲しい情報は?

カラダを動かす時も
視覚と同じです
まずはできるだけたくさんの情報が欲しい

歩いていてつまづいてしまった時
・どこに足を引っ掛けてしまったのか?
・勢いがついているのか?
・重心がどれくらい乱されたか?

こういった情報をできるだけたくさん
脳に伝えることができれば
脳は今までの結果の蓄積から
答えを導きます

・これくらいなら立て直せる
・これはこけてしまうから手をつこう
・手をつく間もないからせめて頭は守ろう


こんな感じでしょうか
つまづいた、という情報だけだと
何を選択すれば良いのかが
わからなくて脳は迷います
そのタイムロスが結果的に
何も出来ずにそのままこけることに
繋がります

では、運動能力のために
集めておきたい情報とは?

これは指導者によって
意見が分かれるかと思いますが

僕の場合は
『バランス』と『重心』
です
この2つに関わる情報は
できるだけたくさん欲しい

なので僕の中では
運動能力が高い
運動神経がイイ
というのは
自分のカラダの
安定感や平衡感覚の情報と
重心がどういう動きをしているのか
という情報を常にたくさん
得られる状態である

という事になります

僕が動画やブログでトレーニングや
運動について説明する時に
バランスや重心に重きを置いているのも
これが理由です

✅最後に

最終的に実際に活動するのは
筋肉です
だから筋肉も運動能力に関わる
大切な器官であることには
違いありません
でも、たくさんの情報を処理して
正確に伝える能力
そしてそれを受け取り
今までの結果や経験の蓄積と
照らし合わせて判断する能力
更にそれをまた新たな結果や経験として
蓄積していくこと
こちらの方が運動能力には
大切なことです

大阪市 谷町四丁目
パーソナルトレーニングジム

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