パリとその周辺のおすすめの公園

短期長期に関係なくパリに滞在する機会があればぜひ行ってみたいのが公園です。市内にも大小さまざまな公園があります。市内とちょっとだけ郊外に足をのばせば行ける魅力的な公園をご紹介します。

ソー公園（Parc de Sceaux）

パリ市内からのアクセス
RER B線の「Parc de Sceaux」
「La Croix de Berny」から約1km

■道のり
市内と郊外を通るRER線使ってソー（Sceaux）まで行ってみましょう。
最寄駅は二つ有りますがわたしは「Parc de Sceaux」で下車しました。小さい駅だけど建物がとっても、かわいいです。周辺は一戸建ての立ち並ぶ住宅地です。とはいえ古くからの高級住宅街で、17、8世紀に建てられたお屋敷や20世紀の近代建築住宅などが立ち並んでいます。パリ市内とはだいぶ雰囲気が違います。公園はちょっと離れているので地図を見ながら歩いて行きました。こっちでよいのか心配になり、通りかかった女性に拙いフランス語で「ソー公園こっちでいいのですか？」的なことを聞いたと思うのです。フランス語は右（droit)、左（gauche)、まっすぐ(tout droit)は、なんとか理解できるので、なんかこっちで大丈夫そうということが解りました。もうちょっと歩くと公園の入口らしき看板が見えてきました。

■公園について
公園に入るとお城があって、広ーい芝生と背の高い並木、背の低い円錐形に刈られた植木が並んでいます。なんと小さい運河もあります。なんか見たことある光景だなと思いました。そうです、ベルサイユ宮殿の庭園に規模は小さいけど似てるんです。ベルサイユもソー公園も庭園の設計をしたのはル・ノートルという17世紀の高名な造園家です。
わたしが訪れたのは９月頃だったのですが人気もあまりなく、とても静かでした。

■イル・ド・フランス美術館
お城は美術館です。休館日であいにく入れなかったのですが、この周辺で生産されていた陶磁器やこのお城の変遷や作られた当時の住人の様子が展示されているそうです。

■おすすめの理由
ベルサイユのような超メジャーな観光名所に比べると圧倒的に人が少ないです。しかも日本ではなかなかお目にかかれないシンプルで美しい公園。歩いているだけでも癒されます。
帰りも駅まで歩きましたが、途中古いお家を眺めながらというのも良いものです。近くには商店街もあり、パン屋や肉屋など日常必要なものを買うお店が並んでいます。落ち着いた郊外の生活を伺うことができます。

リュクサンブール公園

（Jardin du Luxembourg）

パリ市内からのアクセス
RER B線　リュクサンブール駅（Gare du Luxembourg）から徒歩1分
メトロ4,10号線 Odéon オデオン 駅。 Odéon オデオン 駅からリュクサンブール公園までは徒歩10分

■道のり
賑やかなパリの中心、メトロのオデオン（Odéon）駅から10分ほど歩いていくとリュクサンブール公園があります。RERのリュクサンブール駅は公園の東側すぐにあります。わたしはパリ市内に滞在しているときは主にメトロと徒歩で移動していたので、オデオンからソルボンヌ大学の建物を横目に公園まで坂道をてくてく歩いた記憶があります。

■公園について
公園内には宮殿があり、その前には大きな人工の池があって子供がおもちゃのボートを浮かべて遊ぶ光景を見ることができます。宮殿は１７世紀、イタリアから嫁いできた王妃マリー・ドゥ・メディシスの居城でした。現在は元老院の議事堂であり、一部が美術館となっています。広大な敷地の中には、花壇に花が美しく咲き、整然とした立派な並木もあります。著名人の彫像が沢山あり、自由の女神像やフランスの王妃像などあわせて100体ほどあるそうです。

■おすすめの理由
観光客もさほど多くないので、パリ市民の憩いの場といったところです。
周辺には飲食店も沢山あります。私は公園の近くのキッシュとタルトのセットがあるお店でランチをいただきました。小さなお店でしたがお客さんでいっぱいでした。レストランでのフレンチのコースも良いですが、個人的にはクレープリー（Crêperie）やキッシュとタルト専門店などが値段のわりには当たり外れがあまりなく、気軽に入れてそこそこ美味しいことが多いような気がします。

周辺にはパン屋さん（Boulangerie）、お菓子屋さん（Pâtisserie）、お惣菜屋さん（Traiteur）などがあります。（ちなみにパリ市内いたるところにこれらはありますが）午前中であれば近くの市場（Marche)で食べたいものを仕入れて公園のベンチでランチというのも素敵かなと思います。
公園をゆっくり散策して、周辺でランチしたりお茶したりするのも良いと思います。

■ついでにおすすめ美術館
周辺の美術館でおすすめなのがクリュニー美術館 (Musée de Cluny)です。
中世の美術品を展示しているこじんまりとした美術館ですが、13世紀の建物を改修して作られていて建物そのものも見る価値はありそうです。絵画、ステンドグラス、宝飾品、タペストリーなど展示品も意外とゴージャスです。正直、中世美術館といわれるとキリスト教に関連した地味なものを想像していました。しかし華やかだし見ごたえがありました。