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Hump Backの「大阪城ホール単独公演 "拝啓、少年少女たちよ"」がダサすぎて救われた話

Hump Backはまあまあ好きだ。有名どころの LILLY とか 拝啓、少年よ とかをリピート再生して聞いてた。でもアーティストのことはよく知らないしLIVEも行ったことがない、そんな立ち位置。

GWの中日、マッチングアプリでマッチした相手がHump Back好きと書いてあったので久しぶりに聞いてみるかとAppleMusicを開いた。

人気のトップソングにライブアルバムの収録曲が並んでいた。

ライブアルバムなんだけど結構曲の前のちょっとしたMCが入ってたりする。これがもうダサい。あと結構歌詞を変えて歌う。これもかなりダサい。

「生きていく」 
・おい!知ってるかぁ!人は優しくなるために生きていくんやぞ!!
・今日は一人じゃない!
・せっかくやし、3人で歌おか
・君といたいぜーーーい!歌を歌いに来たぜーーい!

「ティーンエイジサンセット」
・全員が青春時代に帰れる曲持ってきましたよーーー!
・オッ、オッ、オッ、オッ

「拝啓、少年よ」
・自分の青春が終わったなんて思うなよ、自分の青春を遠くにおいてきたなんて思うなよ!おいわかってるか!
・うちらはなあ!この青春のすべてをかけたバンドで、お前の青春を歌いに来たんやぞ!!忘れんなよ!
・おい、お前の青春、ここにありまーーーーーーーす!!!

多分文章じゃ伝わらないしこれ以上書くのもしんどいのでぜひ聞いてほしい。イントネーションや間の取り方込みで結構ダサい。関西の大学から上京して洗練された東京に何とかなじもうとしていた自分が地元の連れに久しぶりに会ったときに感じるダサさに近い。


でもちょっとだけ目が潤んだ。これを6000人の大阪城ホールで言ってのける。しかもアルバム化もする。100歩譲ってライブ会場ならその場の熱で感動すると思うんだけどアルバムは結構自室とかで聞いちゃうじゃん、冷静だったりするじゃん。

BUMP藤原「ライブってゆうのはお茶の間でせんべえかじりながら見るようなもんじゃねぇんだよ。チケット取れなかったとか色々あるかもしれないけど死ぬ気でチケット取れ。で、見にこい。俺らあれだから、ブラウン管の前で評価されたくないから」

偉大な先輩もこんなこと言ってるじゃん(TV出てるけど)。

シニカルになってた自分には飾らないまっすぐ全力のダサさがまぶしすぎたんだと思う。自分は周りの人間の目を気にして自分をプロデュースしてから見せるタイプだから。一生懸命とかね、見せられない。

これがHump Backだ!と自分の信じたことを全力でやっている人間の存在に何か救われた。あと普通に音作りと歌がうまい。ふざけてる。ありがとう。

GW中日の金曜日頑張れそうだよ。


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