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だからなんだよって話


勝手にね。本当に勝手に、あるアーティストの曲を聴いて、「もうあの時の音楽は作れない」って言われた気がして、とても悲しくなった。

そういえば最近、身の回りで同じようなことがよくあった。


例えばこんな話

前に仲良くしてくれていた人と関わる時、大抵あの時とは同じように話ができないんだって気づいて、悲しくなる。
おんなじ時間を過ごしても過去になれば、歪なことを簡単に笑えてしまえて、言葉が届かなくて。
もしかしたら、ふと考え方の違いに気づいただけなのかもしれないのだけど、私も相手も変わってしまったんだと思う。

人は変わってゆく。それを知らないままでいられたらいいのにと時々思う。昔大事にしていた宝物を傷つけられた気がして、ずっと見えないところに行ってしまったんだなって分かって、怒って悲しんで、それをどうにか伝えてももう分からないんだってさ。

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例えばこんな話

印象が一瞬にして崩れてゆくみたいな。そうか、違ったんだ。って。それが悲しい。悲しいと思う自分がつまらない。だって、そこに良いも悪いもないのに。ネガティブなことと受け取ってしまう。それって、自分にとって都合の良いだけの考え方なんだよね。自分のことはいつも棚に上げて考えている様で本当に可愛くないね。

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例えばこんな話

書いていると、自分のネガティブな言葉の連なりが、あ、面白くないなこの文章みたいな感じで悲しくなった。随分角が取れて、篩にかけられて、小さくなった感情ばかり。満足げに文字にして、誰にみられなくて良い、なんて言って、こんなもの誰もみないよって。

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結局のところ「もうあの時の音楽は作れない」じゃなくて、「もうあの時のように音楽は聴けない」なのかもしれないね。

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