背徳がわたしを生かす

ここ最近で気づいたことがある。むしろ何故今で知らなかったのかが不思議なくらいだ
わたしは人間が背徳行為をすることに快感を覚える生き物だとばかり思っていた。
実際わたしも夏は冷たいものを好み、冬は温かいものを好むといった生態である。
だからこそ油断していた。

まさか
冬のアイスがこれほどまでに美味しいなんて。
夏の暑い時期に食べるアイスが最高だと思っていたわたしは、冬のアイスに感心すら抱いてしまった。
なんと、冬だと溶けたアイスが最高に美味しい。
むしろ溶けていないと満足できないほどである。
夏のアイスは溶けるとベタついたりして不快だが、冬だと癒ししかない。
凍えるような寒さの中、暖房の効いた部屋き帰りアイスの準備をする。
じわじわと体が温まっていくのに対し、アイスは溶けていく。
そして体が完全に温まった時、溶けて最高な美味となったアイスを食べ、もう一度体を冷やす。

この背徳感もまた、たまらないのだ。

ありがとう、今日もわたしを生かしてくれて。