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素敵な組み合わせ『佐藤可士和の打ち合わせ』

この本を読んだきっかけも、水野学著『いちばん大切なのに 誰も教えてくれない 段取りの教科書』の編集をされた竹村俊介さんが企画された本だったからだ。

佐藤可士和さんのオフィスでは、「無駄は10パーセント未満」と言い切っている。そんな彼が、打ち合わせに対して、どのようなことを心掛けているかを知ることができる。

筆者の弱さは、打ち合わせの時、目上の方々の話が脱線しすぎて、うまく話を切り替えられず時間が経ってしまい、決めたいことが決まらないことだ。

本書では、「テレビ番組で、ゲストに対してプロたちはうまくコントロールしている。そうした達人が身近にみられるわけだから、ヒントにしない手はない。」とあった。確かに、生放送などの終わりでも上手にまとめられるファシリテーターがいる。アナウンサーの人とか芸人さんとか。
自分とどこが違うのか。その点を意識して、みてみようと思った。

また、

・「そんな感じで」といったわかったようでわからない言葉で結論が作られてしまうことはよくない。

・「服装や持ち物」が、打ち合わせの空気を作る

・会食のときにも、日ごろから聞くことをイメージして準備しておく

・社内で打ち合わせが必要なのは、コミュニケーションが取れていない証拠

など、「こういうことってあるよね」、「改めて考えるとそうだよね」ということが載っている。

可士和さんは、外から帰って来た時も、スタッフの制作物をひとりにつき2,3分で見て、ディレクションしている。そうすることで、改まった打ち合わせが減るのだ。こまめに、スタッフの状況を確認しておいたり、話しやすい雰囲気をリーダーは醸し出しておいたりすることが大切だという。

宣伝会議の編集ライター養成講座で、講師の渡辺将基氏(新R25編集長)が、話題になる企画の極意として、

人 × 切り口

で考えなさい。と言われたことを思い出した。

「佐藤可士和」×「打ち合わせ」

は、面白い企画だと思う。「佐藤可士和さんと言えば、デザイン」というイメージから離れているから。そして、この本はとにかく読みやすいし、なるほど感と試してみようの要素が入っている。

最後の「あとがき」を読んだら、なんとこの本を書かれたのは、

ブックライターの上阪徹先生だった!

偶然ってあるのね。今度、筆者は上阪先生の「第7期 ブックライター塾」の塾生として参加することになっている。課題が大変そうだし、論評も厳しいことが多いと聞くが、参加するなら今しかない!と思っているので、しっかり吸収して、成長したいと思う。

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