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大人の教養⑫争わない。戦わない。

「戈(ほこ)」を「止める(おさめる)」
それが「武」です。
象徴でもある「刀」や「剣」は
もとは邪を祓うために使われました。
大神が降りられる場を浄めたのです。
古来、真の賢者は争わないとされました。
実際、限りある命の時間を
争いに費やしてしまうのは残念です。
いちいち頭にくるようでは精神が持ちません。
だけど何かあれば腹が立つのも人間です。
そのとき「自分」をどうするか。
戦う必要があるとすれば
「怒りにとらわれている自分」です。
いかに戦わず、自分の誇りも傷つけず
この局面を切り抜けられるか。
同時に、水に流す訓練をしましょう。
この意識をもって自分を鍛錬した人は
深い人間性を備えることになります。

写真:魚住心


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