イメージを壊す
私たちは無意識のうちに
人や物事にあるイメージを当てはめようとします。
脳に蓄積した過去の情報の中から
似ているものを探し出し
それにより理解しようとします。
人類は生き残るために
未知なるものへの恐怖を培い
それが強いものが生き残ってきたため
どうしてもそうしてしまうのです。
今となっては固定観念の原因で
「この人はこういうタイプ」
「この出来事はこうに決まってる」
などと決めつけることによる
弊害の方が勝つようになりました。
人も物事も平易な目で見なければ
核心を掴むことはできません。
いったんイメージで理解した上で
それを意図的に壊していく。
自分の理解を疑ってみると、
案外、面白い発見があるものです。
自分の理解を疑うことは
自分を疑うことではありません。
むしろ自分を信じているからこそ
考え方や意図を疑うことができるのです。
みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。