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人もものも自分を映す鏡

「ものを大事にしないのは
神さまに感謝する心がないからですよ。
それは自分を大事にしていないのも同然なんですよ」
神社のお社には鏡が祀られています。
鏡に向かえば、そこに自分の姿を見出します。
このことは私達の中にも
神さまがおわすこということ、
また、この世のすべては
我が鏡であるということを
教えてはいないでしょうか。
人はもちろんものも鏡なのです。
相手に対して微笑めば
微笑みがかえってくるように、
ものを大事に扱うと、
ものもこちらを大事に感じて
長らく仕えてくれます。
「ものが感じる」とは妙かも知れませんが、
愛着のあるものというのは
単なる「もの」では終わらず、
そこに魂に似たものを感じるものです。

『女子の教養』(致知出版社)より

写真:魚住心

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