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たとえ誰ひとり見ていなくても

この一年も
今日まで生きてきたあなたのことを
夜明けから夕暮れまで
お日さまはじっと見つめていました。
ぐったり眠り込んだ夜も
胸の痛みに眠れなかった夜も
お月さまは満ちては欠けつつ
静かに見守っていました。
もし万が一
誰ひとりとしてあなたを
見ている人がいなかったとしても
あなたは必ず見守られているのです。
それは日や月の神さまだけではありません。
あなたのなかにおわす神さまが
常に見守り支えてきました。
この一年の真心も
弱さから生まれた猜疑心も
何もかも認めてただ見つめていたのです。
偉くなくても立派でなくても
ただ歩き続けてきた尊さを
今度はあなたが見つめる番です。
日の光に、月の影に
あの日の自分を映し出しながら。

みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。