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何度目かの変容

歴史は遠くにあるものではなく
外側にあるものでもなく
私たちの内側にあり
もっといえば私たち自身が歴史そのものです。
生まれたとき
すでにそれは私たちの中に刻まれている。
DNAに、細胞のひとつひとつに
遙かな時の膨大な情報が記録されているのです。
持って生まれた宿命には
その記憶も影響を及ぼしており
自分ではどうしようもないことも
確かにあるのでしょう。
だからこそ人は自由を求め
挑戦しようともする。
もっとも、その自由と挑戦さえも
魂の記録なのかもしれません。
ゆえに歴史は
自由と可能性とを求め挑戦するなかで
生成と破壊、再生とが
繰り返されてきたのでしょう。
それを思えば、今の破壊と再生は
すでに経験している出来事です。
何度目かの変容を今
望んで体験しているのです。

写真:魚住心


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