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占星術ってなんなんだ?

前回に続いて、占星術について思うことを、つれづれなるままに、そこはかとなく。

マガジン


結局はホロスコープより行動?

 インド占星術について読んだものの中でこういったのがありました。

ある人がインドまで行って高名な占星術師の鑑定を受けた時に、あなたは来年に~~で成功する、のようなこと言われたようです。

しかし翌年そのことで成功せずに、結局は諦めることになったそうです。

それに対する占星術的な説明は、「努力が足りなかった。行動が足りなかった。ホロスコープでこうなるといわれても、努力・行動が足らないと、そうはならない」といったようなものでした。


ホロスコープで示されていることが行動次第では起こらないのなら、ホロスコープで示されていないことが行動次第では起こりそうです。


 「運命論者になる人もいるくらいに当たる」とされるインド占星術の、その高名な鑑定家によるものでも、そんな感じなら、結局は出生時のホロスコープなんか気にせずに、現実的に真面目に励んでいれば それでいいんじゃない?とも思います。

小さな子どもの鑑定で、「この子は~~の才能があるから、その才能を伸ばす教育がいい」と早期に言われて、実際にそうならば、役立つこともあるでしょう。

でも10代後半以上の年齢なら、自分の短所や長所などについて、なんとなく分かるところもあるので、ホロスコープなんて見ないで、あとは現実的に対処するなりでいいんじゃない?とも思うことがあります。


 あとは精神世界的な思想に興味があるのなら、インド占星術でも、その他のスピリチュアルでも言われているように、積徳善行に心がける、ということで。
インド占星術で有名なK.N.ラオも、開運法として善行は有効としているようです。


 つまり、わざわざ時間とお金と労力をかけて、占星術を学んだり、ホロスコープに一喜一憂しなくても、自分の短所、長所、性格、適性を把握するように努めて、現実的に対処して、真面目に励んで、あとは、善行でいいんじゃない?と思うことがあります。


 そもそもホロスコープもそれ以上のことは提示できないだろうに。
「ここからこの時期がラーフ期です。あなたの場合は~~の傾向がありそうです。~~に気をつけてください」と言われて「じゃ、どうすればいいんだ?」てことで、結局のところ「なんとかうまくやりましょう」としか言いようがなかったりします。

占星術的な特殊な処方として、個人にあった宝石や、マントラ、祭壇を作って特定のヒンドゥーの神をまつる、バラモンによるホーマ(護摩焚き祈願)の儀式といったものなどはありますが。


「占星学は統計学」なのか?

 以前、子どもの頃に親を亡くした人が鑑定してもらったら、ホロスコープには、早い時期に親を亡くすと示す特徴があって、かつ、その人には弟がいたのですが、その弟のホロスコープにも、同じ特徴があったというようなことを聞いたことがあります。
 えっ、ホントかよっ!?と思いました。

こういったことについも、偶然とか後付け解釈かもなと思うところもあります。
果たして、同じ境遇の人は全員が、ホロスコープに同じ特徴があるのでしょうか。


「占星学は統計学」と言うのなら、そんなトンデモを主張するのに十分なだけのデータがあるのでしょうか。

「インドでは占星学は正式な学問として大学で教えられている」わけです。ではそういった教育・研究機関では、学問的な体裁を保てるくらいには豊富なデータが集められ、客観的な方法で精査されているのでしょうか。

Wikipediaによると、有名なインド占星師のK.N.ラオ氏は5万件のホロスコープのデータを集めたとありますが、自分の信念にとって都合のよいものばかりを抜き取るといった方法ではなくて、学術的な方法で精査されているのでしょうか。


・ダライ・ラマ14世のホロスコープ?

 「中国の侵攻によって、ダライ・ラマ14世がチベットにいられなくなって亡命する運命なのは、ダライ・ラマ法王自身のホロスコープから読み取れる」というのも読んだことがあります。

ではこれだと、チベットから逃れた人たち全員のホロスコープに、ダライ・ラマ法王のと同じ特徴があるのか?という疑問が出てきます。

(ついでに、ダライ・ラマ法王の出生時刻についての情報は正確なものかどうかも、あやしかったりします。)


他にも同じ時刻、同じ場所で、大きな自然災害や事故、戦争の悲劇があった人たち全員についてもそうなのでしょうか?


・同じ能力の人のホロスコープには、同じ特徴?

 たとえば、宇宙物理学者とかカルテックメンサの人たちといった高知能の性質が明確な人たちは、ホロスコープで全員が、高い知能を示す共通する特徴があるのでしょうか?
知能を意味する水星に関してなど。

まぁ、私の知ってる人で「この人は際立って頭が良い」と思う人が、実際にホロスコープで水星が東の地平線から上昇していた、というごく少数の例ははあるのですが、、。

(実際の鑑定だと、とくにインド占星術の鑑定だと、こんな単純ではなくてもっと複雑で、高知能を示すヨーガ/惑星のコンビネーションなどがあるようです)


・やっぱりどうなんだろうね?、、、┐(´д`)┌

 もし同じような際だった能力、傾向、人格、境遇の人たちのホロスコープに、明確に共通する特徴が見られるなら、なかなか面白いことだと思います。
「占星学は統計学である」というトンデモ主張には、何かがありそうなことになります。

 しかし天体や、アスペクト、サイン、ハウス、出生時刻の修正(レクティファイ)をいろいろとこねくり回して解釈することでしか、共通する特徴を説明できないのなら、やっぱり占星術って後付け解釈のバーナム効果のインチキじゃね?って思ってしまいそうです。


 また、出生時刻が少しズレると、ホロスコープの解釈が全然違ってくることもあります。なので鑑定には正確な出生時刻がなにより必要とされます。

これに関して、帝王切開で出生したり、促進剤が用いられたりしたら、それを正確な出生時刻とすべきかなどについて、様々な見解があるようです。

また占星術的に意味のある正確な出生時刻は、母子手帳にある時刻だとは限らないと言う人もいます。笑
こうなると、もうどうすりゃいいんだ?って話です。┐(´д`)┌


以上のこととか、いろんなことを考えると、やっぱり占星術って偶然と後付け解釈やバーナム効果によるインチキなのかなぁと思っちゃうんだよなぁ、、。┐(´д`)┌