榎本櫻湖の思い出少し
「返信しなくてごめんね。」
「返信なんてすぐできるじゃない!」
こんな感じで怒られた。
苦手としてたくせに嫌と言えぬ私に
ガツガツ近づいてくれた。
2011年頃、榎本櫻湖がブリングルさんと共に
現代詩手帖賞に選ばれたころ。
私は投稿してたけど途中で脱落してしまった。
「木葉さんは詩学新人になれなかったのが不幸だわ」
気持ちの良い一言だった。
気にしてないふりしていた私に
遠慮なくぶつけてきたのは彼女だけだった。
昔のことまで知って何か思ってくれるって…
詩にとても真摯だが
詩を書いている人にも興味を持っていた。
彼女の詩が難しくてしっかり読めなかった。
でも私の詩を読んでくれた。
ほんとに懺悔。今からでも遅くないか。。。
「櫻湖ちゃん賢いから」という私に
「今はいくらでもウィキペディアで知れるでしょ」
年齢なんてどうでもいいじゃないと言ってた彼女
適当に言ってた年齢よりずっと若かった。
2012年頃から、私は詩の活動をほぼ休む。
彼女はますます活躍する。
距離ができてそのままになっていた。
短いわりに思い出がいっぱいある。
社交的な彼女は色々な人と交流していた。
私はほんとに短い間だったのに
まだまだ忘れられない言葉がある。
そしてまだ詩の世界で伝説を残してくれると思ってた。
なんだか、当時びびったり困ったりもしたのに
偽善的な私に体当たりしてくれてたんだなと思った。
特に初期いつも怒り口調だったのは
そんな私にイライラしてたのだろう。
それでも向かって来てくれた。
ご冥福をお祈りします。ってXでポストした。
でも彼女なら何て言ってほしいかな。
「自分の言いたいこと言えば!」
って怒られそう。
そちらの世界でも、自分と好きなものに正直にね。
そちらでもたくさんの人に愛されてね。
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