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きぐやひめ

昔ある所に木を大事にしているおじいさんとおばあさんがいました。二人は大きな木を育てていました。しかし、木が大きくなりすぎて切ることにしました。木を切ってみると小さな女の子が出てきました。おじいさんとおばあさんはこの女の子を「きぐや姫」と名付けて大事に育てました。きぐや姫はどんどん大きく美しく育っていきました。 ある日きぐや姫が言いました。「明日は森から私をわたしの国へかえすためお迎えが来るのです。そのために今日わたしはやり残したことをしたいのです。 それは鬼ヶ島にいる鬼と友達になっていっしょにわたしの国へ帰ることです。それがわたしのしめいです。それをするためにあの木へ送られたのです。」 おじいさんとおばあさんは「いいよ。行っておいで。」と言いました。 きぐや姫は鬼ヶ島に行くことにしました。きぐや姫がむかっていると猫に会いました。ねこは「どこへいくの?きぐやひめさん。」と聞きました。きぐや姫は、「鬼ヶ島へ行く途中よ。鬼と友達になっていっしょにわたしの国へ帰るの。」と言いました。ねこは「そのきぐやひめさんの国はどんなとこ?」と聞きました。きぐやひめは「野原があってお日さまが照っててとても気持ちいいところよ。」と答えました。ねこは「そこにねこじゃらしとかつおぶしとミルクはある?」と聞きました。きぐやひめは「ええ、もちろんあるわよ!」と答えました。ねこは「ぼくもいっしょに鬼ヶ島に行くからきぐやひめさんの国へ連れてって」と頼みました。きぐやひめは「ええ、もちろんいいわよ。一人じゃさみしかったの。ありがとう!」と言いました。そして二人は歩き出しました。 二人が歩いていると犬に会いました。犬は「どこへ行くの?きぐやひめさん」と聞きました。きぐやひめは「鬼ヶ島へ行く途中よ。鬼と友達になっていっしょにわたしの国へ帰るの。」と答えました。 犬は「そのきぐやひめさんの国はどんなとこ?」と聞きました。今度は猫が言いました。「野原があってお日さまがてってるとこだよ」犬は「そこに美味しいお肉と骨と水はある?」と聞きました。きぐやひめは「ええ、もちろんあるわよ!」と言いました。犬は「ぼくもいっしょに鬼ヶ島に行くからきぐやひめさんの国へつれてって」と言いました。きぐやひめは「ええ、もちろんいいわよ!ありがとう」と言いました。そして犬も加わった三人で歩き始めました。 少し歩くと小鳥に会いました。小鳥は「どこにいくの?きぐやひめさん」と聞きました。きぐやひめは「鬼ヶ島へ行く途中よ。鬼と友達になっていっしょにわたしの国へ帰るの」と答えました。小鳥は「きぐやひめさんの国ってどんなとこ?」と聞きました。今度は犬が「野原があってお日さまが照ってるところだよ」と言いました。小鳥は「そこにすてきな木と木の実と池はある?」と聞きました。きぐやひめは「ええ、もちろんあるわよ!」と言いました。小鳥は「わたしもいっしょに鬼ヶ島に行くからきぐやひめさんの国へ連れてって」と言いました。きぐやひめは「ええ、もちろんいいわよ!ありがとう」と言いました。そしてことりもくわっわた四人でまた歩き始めました。 歩いていると海にたどり着きまた。最悪、船がありません。四人は船のかわりになるものを探して浜辺を歩き回りました。すると大きな桃がありました。四人はお腹がすいているのに気がつきました。だから鬼ヶ島へ行く前に桃を食べていくことにしました。でも、桃を半分にわってみると中は空っぽでした。みんなががっかりしていると、きぐやひめはいいアイデアを思いつきました。きぐやひめは桃の半分に乗りました。そして海の方へ押してもらいました。桃は海に浮かびました。そうです!船がわりにするのです。みんなは桃に乗って鬼ヶ島を目指しました。一晩が経ちました。朝早くみんなが起きると鬼ヶ島が見えてきました。 これから鬼と友達になるのです。でも鬼が素直に言うことを聞いてくれるかわかりません。 みんなが鬼ヶ島へ上陸しました。するとさっそく鬼が出てきました。さすが鬼ヶ島です。きぐやひめは話しかけようとしましたが鬼はどこかへいってしまいました。みんなが奥の方へ歩いていくと鬼がいっぱいいる所に出ました。最初はねこが「いっしょにきぐやひめさんの国へ行きましょう!」と言いました。おには「いやだね!」と言って断りました。でもねこが無理やり連れて行こうとするのでおには怒って猫を放り投げてしまいました。今度は犬が「いっしょにきぐやひめさんのくにへ行ってくれませんか?」と聞きました。おには「いやだね!」と言って断りました。でも犬がしつこく言うのでおには怒って犬をなぐってしまいました。今度は小鳥が勇気を出して言いました。「お願いです。いっしょにきぐやひめさんの国へ来てください。とても気持ちいい所ですよ!」でも鬼は「いやだね!」と断ってしまいました。でも小鳥があんまりしつこく言うのでおには怒って小鳥を金棒でたたき落としてしまいました。それをみていたきぐやひめは自分はなんて悪いんだろうと思いました。だってみんながあんなにいっしょうけんめい鬼を説得しようとしているのに自分は何をしているのだろうと思ったからです。そして勇気を振り絞っていいました。「お願い!やめて!どうしてそんな乱暴なことをするの?わたしはただいっしょに仲良くみんなで暮らしたいだけなのよ!だからお願い!もうやめて!」 すると鬼は「ごめんな。俺たち人間と仲良くしたいだけなのに人間たちが怖がっちゃって仲良くできないんだ。だから嫌いになって、たからとかを盗んでたんだ。」と言いました。それを聞いてきぐや姫はいいました。「わたしのくにへ行けば鬼さんたちと遊んでくれる人がいっぱいいるわよ!だからいっしょにわたしの国へ行きましょう。」それに鬼はさんせいしました。そして鬼たちは自分の船に乗りました。きぐや姫たちも桃に乗りました。そして夕方になる頃にはきぐやひめの住んでいる村につきました。みんなが出迎えてくれました。鬼たちのことは話すとわかってくれました。鬼がとった宝物は村のみんなで分けました。みんなでお別れパーティーをしていると森からきぐや姫をむかえにをおしろのひとが来ました。そして鬼と犬と猫と小鳥ときぐや姫は村のみんなにお別れを言うと馬車に乗りました。そして森へと帰って行きました。そしてみんなで幸せに暮らしました。