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田舎コンプレックス

最近、幼少期や思春期の自分と向き合い思い出したこと。

私にはとても強烈な"田舎コンプレックス"があった。

本当に田舎が嫌いだった。

私が育ったのは広島県のド田舎。
田んぼと山だらけで、コンビニなど商店は歩ける距離には無くて、バスも通ってなくて、最寄りの駅までは、自転車でもそこそこの距離なので親の車で行くのが当たり前だった。

家は祖父が自分で建てた家で、茶色い屋根に漆喰。畳の部屋。昔ながらの間取り。広い玄関。古いタイルのお風呂。ぼっとん便所。家の外には農機具。
祖父が建てたと言うことで思い入れもあり、建て直させてはくれなかった。

私はその家が田舎臭くてとにかく大嫌いだった。

小学校の頃、友達を数人呼んだことがあるが、
高学年になり友達の家を行き来をするにつれて、うちは田舎なんだなぁと感じるようになった。

家から小学校までは4キロの道のりを徒歩で通っていた。

ある年の遠足。
行き先ははうちの裏の小高い山だった。

私は朝小学校まで4キロ歩き、皆と一緒に同じ道をまた4キロ戻り、うちの裏の山に登った。
山を降りたところにうちがあるので、私はひとり小学校に戻らずうちにそのまま帰っていいよと先生に言われた。

山を降りて、1番に遠足の列から離脱してうちに帰る私。
その時、すこし恥ずかしいような気持ちになった。

もしかしたら、田舎コンプレックスの扉が開いた瞬間だったかもしれない。

これから中学高校と田舎コンプレックスはどんどん酷くなる。
とにかく、友達を家に呼びたくない。
田舎の家だということを知られたくない。

しばらく私の田舎コンプレックスを振り返ってみる。

中学時代へ続く。

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