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移住地さがしの旅 松本1日目

長野に移住してパン屋を開きたい!と言いつつも、まだ具体的な場所は決まっていないという段階…。
前回は諏訪、そして今回は松本に行ってきました。

結論としては、「ここは違うな」でした。
なんせ松本はパン屋が超多い。松本駅周辺で言えば東京のパン屋激戦区並みでは!?ってくらい。
この中に参入はさすがに自信ないなぁ。
でも本当に素敵なお店が多くて、すっかり大好きになってしまいました。松本。
旅行記というより、素敵だったお店をつらつらと書き記しておこうと思います。


三代食堂

うっかり見落としそうな看板

新宿から松本まで高速バスで11時前に到着。旅行に行くとまずはお昼ご飯を食べるとこ探しから。
いくつかの候補の中で一番最初に通りかかった蔦に覆われた平屋が気になりこちらにしました。
ランチメニューは日替わりで2種類。その日のメニューは扉に紙が貼ってあって、入口入ってすぐに注文するスタイル。

揚げたてあつあつ。ちくわ、なす、とりの天ぷら

とり天定食ご飯少なめ。
・・・にしたけど、ご飯普通盛りにすれば良かったと後悔。
ご飯が、おいしい!!
松本は水の町。道を歩けば湧水スポットがある。
誰かのブログで松本の水でご飯を炊いたらすごく美味しかったというのを見て、そんなに!?と思ってたら、噛めば噛むほど甘みが出てくる。
とり天もさくさく。おだしも飲み干したいくらい美味しかった。

石窯パン ハル

しっかり焼かれたカンパーニュの看板が目印

今回の旅の目的地の一つがこちらのパン屋さん。
「自家製酵母、長野産小麦、溶岩窯」
自分がやりたいパン屋のイメージそのまま。
自分のやりたいお店のイメージを明確に描くため、似ているお店、共感できるお店をなるべく多く回るのだ。

中に入ると小さなショーケースと製粉用の石臼。
じっくりとパンひとつひとつを吟味していたら、おそらくシェフらしい男性が出てきて、「カンパーニュは試食もできますよ」と声をかけてくれた。

カンパーニュはハーフから買える

櫛沢電機さんからこちらのお店のことを聞いて来ました、とちょっとお話をしました。同業者にお店を出そうと思ってますなんて言ったら嫌がるだろうか・・・?と一瞬よぎったが、帰り際「お店を出す際はぜひ教えてくださいね」と言ってくださった。

cafe Larch

さて、次は四柱神社か松本城か・・・・と思ってたら、ポツポツと雨が・・・どころじゃなくいきなりの土砂降り。
そうだ、台風が近づいて来てたんだった。
小さな晴雨兼用傘では何の意味もなさず、とりあえずどこかカフェに入ろう!
あ、でもどうせなら事前にピックアップしてたところに行きたい!と土砂降りの中20分ほど彷徨って「cafe Larch」さんへ。

こじんまりとしたかわいいカフェ


スパイスホットチョコレートと珍しいミルクティーカヌレ

店内はもちろんのこと、コーヒーカップもお皿もとてもかわいい。
ほっと落ち着く空間で、棚に置いてある本を読みつつのんびりと過ごしました。

松本市美術館


この特徴的なカボチャ

結局、待っても待っても雨が止まなかったので、雨でも楽しめる美術館へ。
草間彌生さんのことあんまりよく知らず、全く前情報なく、絵かな?オブジェとかかな?と思ってたら、「えー!なにこれ、すごい!!!!」の連続でした。
思ってたのと全然違った・・・・。なんかもう、きらきらぴかぴかちかちかで・・・。

やはり何か一つのことを貫いて生きている人ってかっこいいなぁ!と思いました。
パン職人をずっと続けているものの、いつのまにかただの「会社員」になってしまい、いつも人の顔色伺ってばかり。上司が気に入るパンばかり作るのが上手になっていく。それはそれですごいと言われたりもするけれど、自分の作りたいものがわからなくなってしまったなぁ。
と、草間彌生さんには何の関係もないことをウジウジと考えてしまった。

tabi-shiro


松本城のすぐ近く

本日のお宿「tabi-shiro」に到着。
こちらは下諏訪町のマスヤゲストハウスと同じく「リビルディングセンター」がデザインされたというゲストハウスで、ここに泊まるのも今回の旅の目的の一つ。

20代くらいの女の子2人がチェックインとお部屋の案内をしてくれました。
ちょっと緊張してたけど、2人とも話しやすい感じでよかった。

説明してもらった通り、ドミトリーの好きなベット選んでシーツ敷いて、ケータイの充電待つ間にちょっと仮眠・・・どころか割と爆睡してしまった・・・。雨の中歩き回ったし、だいぶ疲れてたみたい。

松本城


水面が揺れずに撮れた奇跡の1枚

夕飯は街を歩き回った時に見つけたカレー屋さんでサクッと済ませ、開園時間に間に合わなかった松本城に行って来た。
昼間と全然雰囲気が違う。すごい迫力!
雨が止んでよかった。


じっくり夜の松本城を堪能してタビシロに戻るとすでにバータイムが始まっていた。
スタッフさんとゲストさんと地元の人ですでに賑わっている。
夕食を取りに出る際、「バーでお待ちしてます!」と言われはしたが、隠れたコミュ障の自分が知らない人ばっかの出来上がったコミュニティに入れるのか??どうする??
と玄関先でモタモタ靴をしまっていたら、「あ!お帰りなさい!」とバーのスタッフさんが気付き……しかもちょうどひと席空いてる。

意を決してと言うほどでもないが、何事も挑戦!とドキドキしながら一番端っこの席に座った。
お酒を注文し、周りの人たちが話している声に耳を傾ける。
いい感じにスタッフさんが話しかけてくださったり、他のお客さんに話を振ってくださったり(とても気配り上手!)、不思議と居心地が良く、楽しい気持ちになった。

スタッフさんの1人がこのゲストハウスに働くまでの経緯を話してくれた。
タビシロを気に入り、ここで働くことを決めて、東京の会社を退職して、住み込みアルバイト。
毎日が楽しい。
すごくキラキラしていていいなぁと思った。


直感と勢い。
自分自身、本当はなんで長野に住みたいのかよくわからない。
移住地を探すというより、なぜ長野なのか。の理由をずっと探している気がする。
そうか。気に入った!なんかいいな!だけで行動するのもアリなんだ。
すごく、肩の力が抜けた気がした。


つづく。


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